選択肢は基本的には
・ZF(Nikon-Fマウントにマウントアダプタを噛ませる)
・ZE(Canon EOSマウント互換)
のどちらか、ということになります。果たしてどちらのほうがいいのかということです。ZS(M42スクリューマウント)でもいいのですが、マウントアダプタを介すという意味ではZFと似たようなものなので今は考えません。ZSマウントが存在するレンズにはZFマウントもありますから。
さてZEかZFか。
「フルマニュアル」という点に注目するとZFが優位です。ピントも露出も絞りもすべてがマニュアルです。デジタルの場合は幸いにして撮り直しが簡単ですから、マニュアル=失敗が多くて使い物にならないということにもなりません。
一方でZEレンズは絞りが自動制御になります。マウントアダプタの費用を考えてもZEのほうが安く、合焦マーク(ピントが合ったときのサイン)も出るし、さらにExif記録もある。使い勝手では言うまでもなくZEのほうが使いやすいでしょう。
結局は使い勝手か完全なマニュアルか、ということになりますが個人的な嗜好はフルマニュアルなのでZFという結論です。
電子制御が一つでも含まれている場合は、機械的に完璧でもソフトウエア的な欠陥が正常な機能を妨害しうるのです。しかし完全な機械制御であれば部品さえあれば修理可能です。もし便利さを求めるなら単に純正レンズを使えばいいかと。30年先になっても使えるものというと、やはり電子回路のない純粋な機械の塊である方がいいように思います。
マウントアダプタは噛まない方がいいという意見もありますが、そもそものマウントの精度も問題になりますし、某メーカのマウントアダプタはひずみが少ないので精度が問題になることはないかと思います。もっとも根本的にZEマウントが用意されていないレンズも多数あるわけですから、その場合は仕方なく ZFにマウントアダプタを噛ませている人もいるでしょう。
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