2018年10月31日水曜日

Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF.2 レビュー(2)

絞りを変えたり、カメラを上下逆さまにしたり、逆光で試したりしてみました。D810AでRAWにして撮って、これをCapture One Pro 11の標準設定(倍率色収差の補正はON)で現像したものです。手持ちなので角度とか構図が微妙に違いますが、興味のある部分はちゃんと分析できる程度になってると思います。

1. 順光

まずはF2.8で、やっぱり周辺部はちょっと甘いのですが全体としてのバランスはまあまあ。このくらいだと周辺光量が落ちると素敵って思います。
_DSC4770

次はF4.0で、周辺光量が増える割に描写は改善しないのでちょっと中途半端な印象があります。

2018年10月29日月曜日

Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF.2 レビュー(1)

各評価サイトで評判がとても悪いDistagon 2.8/25 ZF.2です。もともとコシナの一眼レフ向けCarl Zeissはどれも絞り開放で周辺光量が落ちることで評価サイトでの評判を落としているのですが、このレンズはさらに周辺部の写りの悪さでシリーズ内ダントツの低評価を獲得しています。前々からその具体的な周辺部の悪さが気になっていましたが、ついに入手して確認することができました。

まず無限遠ではF5.6まで絞れば全域で問題なく写るので、ダントツ低評価には疑問が出ます。絞り開放では周辺部それなりに甘くなっているのですが、F5.6くらいから問題無く使える範囲になります。この例はF5.6ですが、周辺部まで特に大きな破綻はありません。