2017年9月17日日曜日

smc PENTAX 67 100mm F4 Macro レビュー(遠方の描写のみ)

前回はsmc PENTAX 67 55mm F4についてレビューを掲載しました。今回は同様の手法で別のレンズを見ていきます。実質「ピントどこまで追い込みますか?その5」です。

※2018年3月25日追記
別の日にテストし直しました。ピントの刻み方はこの記事の方が細かいですが、リンク先の方が他のレンズと比較しやすいです。
※追記ここまで

今回のレンズはsmc PENTAX 100mm F4 Macroで、これをシフト可能なアダプタを介してD810Aに付けています。前回同様にシフト17 mmの状態でF4, F5.6, F8, F11と撮り、これらの画面の右端(光軸中心付近)と画面の中間を2カ所、さらに画面の隅(像高約38.6 mm)の4カ所を切り出して比較しています。

各画像は900x600でドットバイドットのクロップを並べたものです。縦方向がピント位置の違いで、横方向が絞り値の違いです。上ほどピントが奥で下にいくにつれてピントが手前にずれ、また最も左側が開放のF4.0で最も右側がF11です。 最後の画面の隅は直接同じ距離の物体を比較できませんが、手前側がどのような描写になるか参考のために掲載します。

2017年9月11日月曜日

smc PENTAX 67 55mm F4 レビュー(遠方の描写のみ)

さて前回まで画面の中央のピント、中央のピント+F値変化、それに左右のピント+F値変化を見てきました。今回は周辺部の領域で、もう少し丁寧にピント+F値変化を見ていきます。実質「ピントどこまで追い込みますか?その4」ですが、同時に67 55/4のレビューになります。前回の左右のピント+F値変化では左右で差異がほとんどなかったので、今回は左右での特性に顕著な差異がないものと仮定して左側のみ見ていきます。左側を精査するにあたり、今回はシフト可能なアダプタを使うことで、像高Y=38.6 mm程度まで領域を拡大しています。この理由は2つあり、使用するボディが645Dまで含まれること、さらに撮影条件から画面の四隅に画面中央と同じ距離の物体を配することが困難であるためです。645Dのセンサーサイズは約33x44 mmなので知るべき最大の像高は約27.5 mmとなりますが、D810Aのセンサーサイズは約24x36 mmなので最大の像高は約21.6 mmです。さらに前回までの検証のように撮れば画面の四隅は空か地面なので、ピント検証は水平方向しか使えず、検証可能な最大の像高は18 mmとなります。この差を埋めるために、以前このブログで紹介したシフト可能なアダプタを使用しました。最大シフト17 mmなので、水平方向のみ検証に用いても光軸中心を含めて像高35 mmまで検証ができます。

本来はシフト0 mmで任意のピント位置に対してF4, F5.6, F8, F11さらにシフト17 mmでF4, F5.6, F8, F11を撮って、両者を組み合わせて提示すべきところです。しかし時間の制約からシフト0 mmは省略して、シフト17 mmした状態でF4, F5.6, F8, F11と撮り、これらの画面の右端(レンズは光軸中心付近)と画面の中間を2カ所、さらに画面の隅(像高約38.6 mm)の4カ所を切り出して比較しています。最後の画面の隅は直接同じ距離の物体を比較できませんが、手前側がどのような描写になるか参考のために掲載します。また前回までの検証画像とは、それぞれピント位置が少しずつ異なるので直接の比較ができません。ただし撮影時に必要となる精度を推し量るための素材としては十分な品質を提供できていると考えています。

※2018年3月25日追記
後日テストの条件を改めて同じ機材で追試を行いました
※追記ここまで

2017年9月10日日曜日

ピントどこまで追い込みますか?その3(絞りを変化させて中央と左右)

さて前回は中央だけ、ピントを変えて、絞りを変えてピークを見てみました。

今回は画面左右のピントを見てみます。子細に観察する場合は画像クリックでflickrに飛んで、オリジナルダウンロードしてください。はっきり分かります。

条件は前回と完全に同じで、smc PENTAX 55mm F4をD810Aにマウントアダプタの組み合わせで、切り出しの位置が違うだけです。

縦方向がピント位置の違いで、横方向が絞り値の違いです。上ほどピントが奥で、下にいくにつれてピントが手前にずれていきますが、無限遠が確実に出せるアダプタなので上の方は一見してわかるほどピントが奥になっています。また最も左側が開放のF4.0で、次がF5.6さらにF8.0が続いて最も右側がF11です。

ピントどこまで追い込みますか?その2(絞りを変化させて画面中央のみ)

前回の記事では開放のときの描写を出しましたが、今回はそれぞれのピント位置でさらに絞った場合にどうなるか見ていきます。子細に観察する場合は画像クリックでflickrに飛んで、オリジナルダウンロードしてください。

2017年9月9日土曜日

ピントどこまで追い込みますか?その1(絞り開放固定で画面中央のみ)

smc PENTAX 55mm F4を使ってちょっとした実験です。ついにニコンからも4000万画素オーバーが出ましたが、とくにMFレンズは満足のいくピント合わせが難しいです。そこでどのくらい難しいのか確かめてみました。やっぱり難しいです。

今回のボディはD810Aで、確実に無限を超えるアダプタを使い、フォーカスを無限遠側からちょっとずつ手前に持って行ったもの。この記事はすべてF4.0でRAWで撮って、さらにCapture One Proでほぼ中央をドットバイドットで900x600でクロップしたストレート現像です。

この記事で「最良とその前後合計5枚(ギリギリ許容?からさらに少し手前)」を撮影時にしっかり見極められるなら、レンズの持っているモノを余すことなく引き出す腕(眼?)があると言えるでしょう。この「最良」を一発で的中させるのは至難の業です。

画像クリックで900x600表示します。

完全にオーバーインフ