2015年4月15日水曜日

SMC Pentax-A 645 55mm F2.8を645DとかD800とか1Ds2に付けてみる

もともとはSMC Pentax-A 645 55mm F2.8+645Dのテストだけのつもりでしたが、ついでなのでアダプタとっかえひっかえして、水平の画角が揃うように撮影距離も適当に場所を移動してD800と1Ds2でも比較してみました。

ピントをそろえるのが難しくて、ずいぶん頑張ったのですがそれでもD800だけは少し手前にピントがあっています。
すべてRAWからLightroomで現像し、シャープネスとノイズリダクションはゼロにしています。
露出は645Dを基準にD800が-0.33で1Ds Mark IIが-0.50だけ補正(実効感度が違うか、シャッター速度がズレてる)
色はホワイトバランスによって調整し、地面の色をできるだけ合わせました。空の色がこれだけ違うのは仕様?

645D, F2.8, ISO 100



645D, F5.6, ISO 100



645D, F11, ISO 100



D800, F11, ISO 100



1Ds Mark II, F11, ISO 100



おまけでISO 1600の比較
ここではシャドーノイズに注目

645D, F11, ISO 1600



D800, F11, ISO 1600



1Ds Mark II, F11, ISO 1600



F11ならピントのずれがほとんど分からないので掲載しましたが、F2.8同士で見てみるとD800だけ中央の木の手前まで被写界深度が伸びています。このあたりのフォーカス微調整はライブビューを使っても難しいです。詳しくはアルバムを見てください。

https://www.flickr.com/photos/113771665@N04/sets/72157651962111231/

2015年4月13日月曜日

645DのCCD比較

1台目と2台目と、どのくらいCCDに違いがあるか比較してみました。共にISO 1600のRAWで撮って現像時に+5.0のデジタル露出補正をしています。


これ(上の画像)が1台目で、左下に青い線があるのと、センターの境目がはっきりしています。


一方でこれ(上の画像)が2台目で、目立つ色はないのと、センターの境目も(比較的)不明瞭です。ちなみに2台目のピクセルマッピング実施前は下の画像のように右側に細い黄色の線が出ていたので、一瞬「またか?!」と思いましたが、実施後には綺麗に消えました。


機種はまったく別ですが、にたような症例に直面した人がいました。
http://hamashun.org/archives/2000723.html

交換してもらった645D

CCDに問題があった645Dですが、販売店に問い合わせたところ今回に限っては交換にて対応したいとのことでしたのでお店に一旦送って(送料が33ドルかかった)、別の個体を送ってもらいました(前回は陸便で2日かかったのですが、今回は航空便で1日で送ってもらった)。

同日にB&HからA55/2.8が届いたので早速装着してみましたが、ちょっとした違和感が


このアングルだと分からない


あれ?


ホコリwww


展示品


傷は


これだけ


D FAの55は高かったのでA55にしました。アダプタでD800に使う場合は絞りリングあったほうが都合いいし


心地よい画角ですが、倍率色収差がデカいのが難点で、しかも軽い像面湾曲がある


マウント内部にも細かい傷がありましたが、まあこのくらいなら気になりません。気になるシャッターカウントは


バスタブ曲線を考慮するとむしろこのくらいは歓迎。

2015年4月10日金曜日

輝く青い線

先日買った645Dですが、フジヤカメラのツイートで生産終了が告知されてる割にググってもそんなにヒットしないという状況のよう。実際に流通在庫はまだあるからか、それともそもそもの消費者側の645Dへの関心の低さが原因なのか、どっちにしても思ったほど話題になってなさそうです。

さてその645Dですが、画面左下のあたりに1本の青い(場面によって紫にも見える)筋が入っていたことは前回述べた通りです。考え方によっては「異常ピクセルの集合体」という見方もできる一方で、これだけ広範囲に亘る不良を異常ピクセルの集合と見なして大丈夫なのかという見方も可能で、迷いましたがともかくピクセルマッピングを実施してみることに。

オリンパス曰く「この機能は、すでに工場出荷時に調整済みのため、お買い上げ後すぐに調整する必要はありません。 」ということで、昨日届いたばかりの645Dに適用する必要は本来ないはずですが、一方で「調整は、年に一度を目安とし」というのでおそらく出荷から1年以上が経過しているということなのでしょう。(付属の電池もすっからかんだったし…ってかこれリチウムイオンバッテリの深放電に相当したらヤバくない?w)
http://digital-faq.olympus.co.jp/faq/public/app/servlet/qadoc?DI002724

細かいことはさておき、実施するには操作説明書の28ページに書いてあるとおりファンクションの4番で実施可能です。先のオリンパスの説明にある通り、操作から1分以上の間をあけてから実施します。

画像は後で上げますが、結局は改善しませんでした。分かったことは
  • ISO 800から確認可能で、ISO 1600でかなり目立つ(ISO 400以下でも実は出てるが、目立たない)
  • 撮影時の感度に関係なく、RAWで撮ってデジタル増感(現像時の露出補正)で1600相当にすると見えるようになる
  • 長時間露光ノイズ低減が働くと消える(ランダムノイズとして処理されたか?)
  • 露出オーバー目に撮ると目立たなくできる(逆にアンダーではとても目立つ)
  • ピクセルマッピングすると、稀に消えることがあるが、数時間して撮るとまた出てくる(なぜ?)
  • 保存形式、JPEG、RAW(PEFまたはDNG)に関係なく出るが、少なくともボディキャップをした状態でJPEG(真っ黒い画面に青い線)だと圧縮アルゴリズムの関係か目立たない
光り輝く青い線については、ピクセルマッピングではとても手に負えない状況だった(屋外の実写でも確認できてしまった)ので、販売店に連絡して現在対処をしてもらっているところです。

もし撮影中にこの現象(輝く線の出現)に気づいて、しかもその場をしのがないといけない状況に陥ったら基本は
  • 露光時間を長く(高度な相乗効果を狙う)
    • まず感度を落とす
    • 次に露出ややオーバーに設定
      →シャッター速度が伸びる(ここで高度な相乗効果が発生!!!)
      • 長時間露光ノイズ低減機能が働くシャッター速度になる
      • カラーノイズとして認識されれば綺麗に消える可能性(試す価値あり)
これに加えて
  • ピクセルマッピングをしつこく実施
    • 複数回繰り返して、うまくいくと実線が点線になる(可能性)
    • しかし実線と化す可能性も高い(不安定)
こうすることで少しだけマシになります(どうしても出たらあきらめてレタッチしてください)。露光時間をやたら延ばせない場面では、後者だけを実施して祈りを捧げるのがいいと思います。

ところでこの検証のために645Dをいろいろいじって、光り輝く線以外にも素子の素性に関連して面白いことが分かりました。
  • キャップつけたままISO 1600に+2.0という過激なことをすると、画面中央を境に左右で色がわずかに変わる(CCDの露光が2分割のため)
  • 過激な増感をしても、熱によるノイズ(画面の端がカメラからの熱で色にムラを生じる現象)は見られない(放熱が優秀?)
ちなみにピクセルマッピングは電池レベルが3/3以上ないと実施できません。

2015年4月7日火曜日

645D

ついに買いました

じゃん


じゃじゃん


開封


おでまし


じゃーん


付属品


FA 200/4と共に


でーん!


やっぱデカい


軽く試し撮り(左端を拡大)


常時点灯ピクセル発見! ピクセルマッピングで直る…よね?

2015年4月4日土曜日

645Dを買うまでの紆余曲折

カナダで3月31日付けで645Dを買いましたが、直後に日本のフジヤカメラで生産終了がアナウンスされました。

それで某所では有名なミニッツ・メイド提督が端的にまとめてくれましたが、どんな経緯でこんなことになったのかここに書いておきます。

1, 2015年初頭に見たリファービッシュ品

これ出た時点で「メーカーが展示品を回収→整備→リファービッシュで再出荷」してる事実が分かりました。ちなみに値段はUSDではなくCAD表記


というわけで「そろそろやばい(→メーカー出荷完了が近そうだ)」という感じがしてきました(でもこの時は買っていません)

2, ラップトップが不調!
カメラとはまったく関係ないのですが、2014年の7月末に買って以来使ってるラップトップがちょっとした問題(nVidiaのOptimusに関連した相性問題)を生じていたので買い換え検討しました。ちょうど良さそうなのがMSIのGT72 Pro 208で、これが小売り希望価格3,499.99 CADのところ2,999.99 CADになっており、検討を進める段階で2,849.99 CADまで値下げしていました。

それでだいぶ645Dのことは気になっていたのですが、ひとまずカメラは全部問題なく動いてるということで645Dを延期して不具合を抱えてるラップトップの更新を優先するという方向に決定しました。


Paypal決済したのでメールが届きます

これで一件落着…してたら645D買ってませんw 何が起きたかというと決済の失敗

ショウジキ(°~°)?????wwwっていう感じで、注文は3月30の夜に行ったのですがこのメールが届いたのは3月31の朝でした。届け先住所が間違っていた可能性(お店のサイトで入力した値とPaypalの数値が一致しないとはじかれる)やシステムの不具合も考え、再度同じ手順を踏んでみます。



そして待つこと数時間、また「決済に失敗」の通知が届きましたw
まちがいなくシステムに不具合がある、ということでメールを送りました。すると数時間の間に返事がありました。


やはり向こう側に問題があった。さてこれでいよいよ決済できるぞ、ということでサイトをのぞくと


これはぶち切れ事案www
なお2,849.99 CADは条件としてSpecial Savings. While supplies lastと書いてあったので在庫切れした時点で値段が元(2,999.99 CAD)に戻っています。

さてどうする?ラップトップに3500 CAD以上を出すつもりはないし、ほんの少し安くてSSDとRAMが大幅に小さい(SSD/RAMが128 GB/16 GB)の211

あるいは256 GB/24 GBで208(→208は512 GB/32 GBだからスペックは劣る)より値段が高い210なんて買う気になりませんw


もともとこのラップトップの更新は必須というわけではなかったし、ひとまず延期することに。そういえば気になっていたこと、カナダで645Dはいくらになっているのか調べてみました。

なんでDemoって書いてあるの?→ラスト1台か?!ということでさらに検索


カナダでは滅多に見ない大幅値下げをしてるお店を見つけました(しかも新品なのにさっきの店より安いw)。もうこれは在庫整理が本格化してるということだろうと判断。日本で買うかカナダで買うか迷いましたが決定打はこれ

要約すると、1年の国際保証+2年目の国内保証がある。販売店に適用可能ということを確認した直後、即座に決済したというわけです。そしてその2日後にはフジヤカメラから645Dの生産終了のアナウンスが出ました。