さてその645Dですが、画面左下のあたりに1本の青い(場面によって紫にも見える)筋が入っていたことは前回述べた通りです。考え方によっては「異常ピクセルの集合体」という見方もできる一方で、これだけ広範囲に亘る不良を異常ピクセルの集合と見なして大丈夫なのかという見方も可能で、迷いましたがともかくピクセルマッピングを実施してみることに。
オリンパス曰く「この機能は、すでに工場出荷時に調整済みのため、お買い上げ後すぐに調整する必要はありません。 」ということで、昨日届いたばかりの645Dに適用する必要は本来ないはずですが、一方で「調整は、年に一度を目安とし」というのでおそらく出荷から1年以上が経過しているということなのでしょう。(付属の電池もすっからかんだったし…ってかこれリチウムイオンバッテリの深放電に相当したらヤバくない?w)
http://digital-faq.olympus.co.jp/faq/public/app/servlet/qadoc?DI002724
細かいことはさておき、実施するには操作説明書の28ページに書いてあるとおりファンクションの4番で実施可能です。先のオリンパスの説明にある通り、操作から1分以上の間をあけてから実施します。
画像は後で上げますが、結局は改善しませんでした。分かったことは
- ISO 800から確認可能で、ISO 1600でかなり目立つ(ISO 400以下でも実は出てるが、目立たない)
- 撮影時の感度に関係なく、RAWで撮ってデジタル増感(現像時の露出補正)で1600相当にすると見えるようになる
- 長時間露光ノイズ低減が働くと消える(ランダムノイズとして処理されたか?)
- 露出オーバー目に撮ると目立たなくできる(逆にアンダーではとても目立つ)
- ピクセルマッピングすると、稀に消えることがあるが、数時間して撮るとまた出てくる(なぜ?)
- 保存形式、JPEG、RAW(PEFまたはDNG)に関係なく出るが、少なくともボディキャップをした状態でJPEG(真っ黒い画面に青い線)だと圧縮アルゴリズムの関係か目立たない
もし撮影中にこの現象(輝く線の出現)に気づいて、しかもその場をしのがないといけない状況に陥ったら基本は
- 露光時間を長く(高度な相乗効果を狙う)
- まず感度を落とす
- 次に露出ややオーバーに設定
→シャッター速度が伸びる(ここで高度な相乗効果が発生!!!) - 長時間露光ノイズ低減機能が働くシャッター速度になる
- カラーノイズとして認識されれば綺麗に消える可能性(試す価値あり)
- ピクセルマッピングをしつこく実施
- 複数回繰り返して、うまくいくと実線が点線になる(可能性)
- しかし実線と化す可能性も高い(不安定)
ところでこの検証のために645Dをいろいろいじって、光り輝く線以外にも素子の素性に関連して面白いことが分かりました。
- キャップつけたままISO 1600に+2.0という過激なことをすると、画面中央を境に左右で色がわずかに変わる(CCDの露光が2分割のため)
- 過激な増感をしても、熱によるノイズ(画面の端がカメラからの熱で色にムラを生じる現象)は見られない(放熱が優秀?)
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