2017年4月17日月曜日

Super GTで起きたNSXのトラブルは何が原因か

Super GTは2クラス混合で、特にGT300クラスは多彩な車種がサーキットで暴れ回ることから、前身のJGTCからかれこれ15年程度は見ています。

今年の第一戦は例年通り岡山でしたが、予選~決勝でNSXが続々リタイヤするという珍しいトラブルに見舞われました。

NSX5台全車に起きたまさかのトラブル。「これまで壊れたことがない部品」とホンダGT佐伯リーダー

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原因は「電装系」とし、それ以上の詳細は示されていないのですが、不思議なのは「これまで3年に亘って問題なく動作していたパーツが原因」であること。これは「今年変わった何か」それも「スロットル」あるいは「燃料系」に関係しているように思います。

そこですごく気になったのが今年から投入された新エンジン
ホンダ、2017年に向けて新エンジン『HR-417E』を投入。スーパーGTでも活用へ

安直な考えですが「今までちゃんと動いていた」のであれば、パーツそのものが問題を抱えてるとは思いません。ここで症状(スロットルに反応しない)と「このパーツが協調していた部品」を照らし合わせたとき、エンジンとの相性が原因なのではないかと思います。それもおおよそ300 kmほど走ったときにエンジンそのものまたは制御に不具合を生じてしまう可能性が考えられます。

ただしベンチテストは“新エンジンと組み合わせた状態でも”十分に行ってきたということですし、この「組み合わせに起因する問題」については初期の段階で十分に検討されつくされてるでしょうから、これが原因ではないでしょう。“ロットの問題”ということは十分に考えられ、たとえば半田付けが不完全なために振動に繰り返し晒されることで接触不良を生じることは起こりえます。

普段はモータースポーツのことほとんど書かないのですが、気になったのでまとめました。

2017年4月14日金曜日

67レンズの簡単な印象

645DとかD810Aで使ってみて、特に良いと感じたレンズについてその理由を含めて列挙します。ただレンズは1本ずつちょっとずつ性能が違うとかアダプタが云々とか、いろいろありますし、そもそも評価基準が人によってまちまちなので「あくまで参考」です。

1, 55/4 (new)
最終の55/4です。周辺部は少し倍率色収差が目立ちますが、それでもちゃんと結像してます。67全面だと周辺光量落ちが目立ちます。F8.0まで絞れば最周辺部でも

2, 90/2.8
LSじゃないほうの90/2.8です。本来は67レンズにもかかわらず、やや小さめのセンサーのデジタルボディでも無難に写ります。

3, 165/2.8
画像の鮮鋭度は135フルフレームに特化した最新のレンズに劣るかもしれませんが、絞り開放でも絞っても画面全域でよく写ります。

4, 200/4 (new)
新しい方の200/4です。周辺部まで安定した描写で、大きさと開放F値さえ気にならなければ、かなり実用的。

5, M* 300/4
絞り開放だとほんの少し甘く見えますが十分よい描写と言えます。F6.7まで絞れば135フルフレーム向けにデザインされたレンズに劣らぬ描写です。ボケにすら色が付かないのはとっても優秀。

6, M* 400/4
300に比べるとこっちは開放から性能変化がさらに少ないような気がします。ボケに少しだけ色が付きますが、ピント面では問題ありません。

その他:45/4は周辺部における像の鮮鋭度の低下が55/4より大きいです。75/4.5は像面湾曲があって気を遣い、75/2.8は周辺の像のバランスが悪いような気がします。100/4マクロは周辺部で倍率色収差がいくらか見られます。105/2.4は75/4.5のような像面湾曲があります。120/3.5はソフトとは言え、F5.6くらいまで絞らないと使いづらいです。135/4はF8.0までやや甘い感じがしました。