2018年10月31日水曜日

Carl Zeiss Distagon T* 25mm f/2.8 ZF.2レビュー(2)

絞りを変えたり、カメラを上下逆さまにしたり、逆光で試したりしてみました。D810AでRAWにして撮って、これをCapture One Pro 11の標準設定(倍率色収差の補正はON)で現像したものです。手持ちなので角度とか構図が微妙に違いますが、興味のある部分はちゃんと分析できる程度になってると思います。

1. 順光

まずはF2.8で、やっぱり周辺部はちょっと甘いのですが全体としてのバランスはまあまあ。このくらいだと周辺光量が落ちると素敵って思います。
_DSC4770

次はF4.0で、周辺光量が増える割に描写は改善しないのでちょっと中途半端な印象があります。
_DSC4771

そしてF5.6で、このあたりから周辺部まで含めて普通の写りになってきますが、この一連の例だと実はピント位置が少し手前になってるからか左下が少し甘い?
_DSC4772

さらに絞ってF8.0で、左下が被写界深度を稼いだ分だけ少し改善している気がします。
_DSC4773

最後にF11で、左下は厳密にはまだほんの少し甘い感じがします。ピント位置の微妙な差違で左下が甘かったり右下が甘かったりするようで、その辺の特性は三脚に載せてかなりしっかりしたテストしないと分からないと思います。
_DSC4774

2. 上下ひっくり返す

先の例では左下が甘かったのですが、他の例を横断的に観察してみると、どうやら画面の右下がちょっとだけピントが奥に行ってしまうことが多いようです。このためカメラを“普通に”構えたときと上下ひっくり返したときで差がどのくらい出るのか見てみます。設定は共通でF5.6のときの例です。まずは普通に構えたときです。空が綺麗ですね。
_DSC4783

そしてこれがカメラ180度くるっと回転させて撮った例です。太陽の上下に出てる白い帯はフィルターを拭いたときに落としきれなかった汚れ(?)
_DSC4782

比べると、右下は回転させた後者の方が良さそうな一方で、左下は普通に構えた前者のほうがごく僅かによいような印象です。このくらいだったらあんまり気にしすぎないほうが良さそうです。シャープネスの適用量を減らすと左右の差も少なく感じられるようなので、いずれ検証してみたいです。

3. 逆光

L41のUVフィルターを付けていますが、それでもほとんど問題にならないレベルだと思います。もちろんフィルターなしに比べればフレアっぽくなっていると思います。まずはF2.8
_DSC4776

1段絞ってほどんど変化なしF4.0
_DSC4777

さらに1段絞ってF5.6
_DSC4778

これはF8.0
_DSC4779

最後にF11で、これだけちょっとフレアっぽい感じがしますが、たぶん露出が微妙にオーバーになっているだけです。設定値はF11ですが実効値がF11ちょうどではなくF11に対して1/6段弱オーバーになってるだけと思われます。
_DSC4780

4. 普通っぽい作例

四隅で像面が奥の方へ行くという例を前に見たので、どの程度の問題なのか調べます。まずは開放でF2.8
_DSC4784

左右端ではピントが奥の方へ向かうような気配がありますが、気になるほどではありません。次F4.0
_DSC4785

画面上下方向で中央の左右端はやや奥に向かっていますが、問題ないと言ってよさそうです。さらに絞ってF5.6
_DSC4786

なんとなく右下の草の描写が左下に比べてうるさい気がするものの、そもそも草の距離が同じじゃないようでもあるので一応問題なさそうということで。次はF8.0
_DSC4787

特にコメントなし。最後にF11
_DSC4788

パンフォーカスになるわけでもなくて、もっと開けていたときピントが奥のほうへ向かっていた画面上下方向で中央の左右端は相変わらずピントが合ってない様子です。

5. 普通の作例

これはF5.6だけです。トラックのナンバーを見るとやっぱり右下ちょっと甘いの?っていう感じはありますが、一発で確信が持てるほどの甘さではありません。もう少しいろんな条件で撮ってみたいです。
_DSC4789

(2018年11月7日追記)
別の場面で少しピント位置を手前にして撮ってみました。F8.0まで絞っていますが、この条件では画面中央部から少し外れた箇所でピントが手前に来るようにもできるようです。

_DSC4966

最初は、単純に画面周辺部で像面が奥に行く傾向のみだと思っていましたが、そこまで単純ではないようで、正直なところこれをライブビューなしで使いこなせと言われてもかなり難しいと思います。

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