2009年6月13日土曜日

EOS 5DmarkIIのファインダーが見づらい件

EOS 5DmarkII(以下5D2)のファインダーを覗いた第一印象は「とにかく明るい」でした。面積が今までのEOS D60(以下D60)やEOS-1DmarkII(以下1D2)と比べて大きいことはもちろん、明るいファインダーということが印象に残っています。

明るいファインダーというのは分散が少ないと言うことになり、つまりはピントの「ヤマ」は見づらいことになります。逆に分散が大きいファインダーは暗くなりますがピントの「ヤマ」は見えやすくなります。磨りガラスの「磨り具合」というように考えてもらえばいいのでしょうか。磨ればするほど分散が大きく暗くなりますが、しかしガラスの位置に出来る実像は見やすくなるのです。透明なガラスでは実像が本来できても後方へ抜けて行ってしまいます。

明るさと見やすさについては簡単に言えばトレードオフの関係になるので落し所を探すしかないのです。AF機はAFモジュールにレンズからの光束を送り込まねばならないのでどうしてもスクリーンに届く光量は少なめ。以前のようなフルマニュアルカメラではないのでファインダー(スクリーン)に関して厳しい環境ではあります。

このような下で、オートフォーカスが主体のファインダーを明るくした方がいい(見やすく感じる)という判断の5D2。一方で明るくなくてもピントが見やすいほうがいいという1D2のようです。D60はどちらかというと5D2に近いです。

今日たまたま1D2にMakro Planar T* 2/50をつけて近接撮影をしていたのですが、ピントの合わせやすいこと。

5D2はすかすかで全然ピント位置が分からなかったのですが、1D2ならばっちりです(スプリットイメージの周辺にあるマット面を使っているのに5D2よりかなり見やすい)。

明るさという点から見ても5D2の標準スクリーンはF2からF2.8に絞ってもあまり大きな差はありません(元来明るいのがそのまま)。しかし 1D2のスクリーンは明らかに1段絞ったことが分かります(ちゃんと1段相当暗くなる)。こりゃ5D2はEg-S投入?でも普通のレンズをつけたときはたいそう暗くなるという評判なので二の足を踏んでいます。



そいういうわけで1D2における人間フォーカスマニュアルフォーカスで撮った蝶です。レンズはすっかり定番のCarl Zeiss Makro Planar T* 2/50

動く相手に接近撮影だったので1D2でも思ったより大変でした。5D2だとさらに厳しそうな状況。蝶を撮るコツはカメラのファインダーを覗いたまま徐々に接近していくという点です。すると蝶も驚かず、逃げません。しかし本来は望遠マクロ(焦点距離が概ね100mm以上のマクロレンズ)で撮るような被写体です。

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