「やってはいけない」と言われる割に実際は行われている矛盾だらけの行為です。小さいときは不思議でした。いつやっていいのか、いつやってはならぬのか。
たしかにやらないほうがいいのですが、しかしどうしてもコンセントの口は不足しがち。自宅でもパソコン数台だけで部屋のコンセントの数を上回ってしまいます。実際にはスイッチングハブにルータ、モニタに電灯等々。あとアンプとか。絶対的に不足します。
そこでたこ足配線が登場します。何に気をつけるかというと、
・電流値の上限を超えて使う
・放熱を十分行う(束ねたまま使わない)
ということです。
電流値の上限について通常は一つの口あたり最大で15Aとなっています。しかし実際には16A程度なら問題なく動作してしまいます。一説では17Aもいけるらしいです(危険な実験が好きな某氏が掃除機をたくさん付けて遊んでいました)。ただ力率も考慮する必要があるので…
で、もちろん15Aを守ることは重要ですがさらに加えて延長コードあるいはタップの上限電流値を守ることです。つまり頑丈な延長コードは15Aまで対応できますが、一部には7Aや12Aまでしか対応できないものがあります。このときは一個口あたり15Aではなく、コード(タップ)の上限で使うべきです。
続いて放熱ですが、店頭で販売しているときはコンパクトにまとめられています。しかしこの束ねた状態が危ないのです。放熱が行われず、導線(銅線)の抵抗が高くなりさらに熱が発生します。そしてさらに熱が籠もり、抵抗が上がり・・・最後は発火です。
これも実験でやりました(先の実験の一環)。ドラム型の延長コードは通常15Aに対応していますが、リールを巻いた状態では15Aの半分も流してはいけないのです。氏はこの巻いた状態のドラム型に掃除機を大量にくっつけて実験を行いました。もちろんコードが溶けて発火したことは言うまでもありません。
それぞれの機器の消費電力から電流を求め、15Aなり7Aなり上限値を超えないような使い方をしましょう。ちなみに日本では通常100Vの交流が用いられているので
消費電力=電圧×電流
から逆に
電流=消費電力÷100
で計算できます。電流の和でなくても消費電力の和が1500Wを超えないようにしてもよいです。一部事業所では200Vの交流が引かれていますが、しかしこれは通常のコンセントの形状をしていないのでたこ足の心配をする必要もないのです(そもそもたこ足をしないのですから)。
大まかに考えれば、消費電力の大きいエアコンや冷蔵庫、洗濯機や乾燥機は単独で使用するべき。パソコンや電灯(スタンド)なんかは結構大丈夫です。
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