だいたいのカメラ(レンズ)では焦点距離がまず書いてあります。そしてその次に光学系の口径が書いてあります。
たとえば焦点距離f=50mmで光学系の口径がF=1.4ならば
50mm F1.4
のように表記されています。そして焦点距離f=28~70mmで口径F=2.8のズームレンズなら
28-70mm F2.8
のようになります。参考までに焦点距離は小文字のfを、口径(絞り)は大文字のFを使います。詳しい人はアタリマエのように使い分けてくるのですが、慣れていないと混同してわけ分からないことになります。
ところでこの焦点距離→絞りの順番で表記するメーカが多いのですがCarl Zeiss社は違います。伝統的にレンズの持つ口径(F値=2)が焦点距離(50mm)よりも先に書いてあります。つまり
2/50
のように書いてあるのです。どっちが焦点距離でどっちが絞りなのか、Fもfもないし単位も書いていないから分からないように見えます。しかしレンズの持つ口径は8を超えることが滅多にありません。8よりも大きな数字(すなわち小さな口径)をもつレンズは相当な特殊用途です(少なくともライカ判の場合)。一方で(ライカ判における)焦点距離8mmというと全周魚眼くらいだと思います。通常の広角レンズが15mmくらいから始まるのでそれよりもさらに広い画角、つまり普通じゃありません。なおライカ判では標準レンズが50mmになります。
そうすると自ずと小さな数字が口径で大きな数字が焦点距離を指していると言うことがわかります。
ちなみに"Makro"って"Macro"じゃないの?って聞いてくる人がいますが、それはZEISS社がドイツに拠点を置いているという事実を知らないだけです。たしかに英語ならMacroですけど。
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