2009年5月19日火曜日

ループアンテナの向き

授業と関係あるかどうかは分からないが、他に適当なカテゴリーが存在しないのでここにする。

AMラジオの受信ではループアンテナを用いる。(ちなみにFMアンテナでは八木アンテナなどを用いる。今日のとある授業で出てきた。)

このループコイル状のアンテナはノイズを拾いやすい。電磁調理器などが傍にあるためにノイズが乗って困っている人も多いかもしれない。

AMのラジオはあまり指向性が強くない(もちろんあるのだが、FMよりは少ない)のである程度どの向きでも受信できる。電磁調理器などのノイズ源がたくさんあるならともかく、1つならばループアンテナをノイズ源に対して直交させてみると良い。

つまりノイズ源から見たループコイルの断面積Sを0とするような方向にループアンテナを設置する。

するとノイズが消える、あら不思議。

これは不思議でも何でもなく、ただ単にノイズの電波がループの対辺でそれぞれ打ち消しあうだけのことである。電磁気の教科書をよく読めば簡単に理解できる。

同様の理由からループアンテナとラジオ受信機本体の間を結ぶ線は捩り線(ツイストペア)にするべきである。こうすれば双方の配線で拾うノイズが逆向きになるため打ち消しあう。もし平行フィーダ線にしてしまうとノイズを強めあってしまう。

LANケーブルなどがツイストペアになっているのはこのためである。同軸ケーブルは被覆と芯線で打ち消しあっている。テレビの配線(75ohm同軸ケーブルが多い)などではこの同軸ケーブルが用いられる。

専門科目で習ったことを身近な応用例に結びつける力も重要(たぶん)

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