2009年12月24日木曜日

インフが出ない

インフってインフルエンザの症状ではなく、インフィニット(infinite)つまり∞のこと。

写真撮影の際に風景画等でピントを無限遠に設定することがあります。この「無限遠のピント位置」を略してインフと呼ぶことあります。それが出ない、つまり無限遠にピントが合わないという話。


比較するのは次の2枚。


画角がちょっと違ったり色も少し違っていますが、比較して欲しいのは手前のアンテナと奥に見える高圧線鉄塔のピント(切れ)。

一枚目は手前にピントが来ていて奥は何となく甘い状態。より正確な表現をすれば無限遠にはピントが合っていません。一方の二枚目は手前はピンぼけで すが、奥の方は比較的良好な解像をしています。つまり恐らく正確に無限遠のピントが出ています。やや分かりづらいですが、両方を比べてみればピント位置の 違いが分かるのではないかと思いますが如何でしょうか。

さてこの二枚がどのように違うかと言うことですが、これは本体。無限遠が出ないほうはEOS 5D mark2で、無限が出ているほうはEOS 1D mark2でした。画素数が違うし画角も違いますが、トリミング&リサイズでこの差を抑えています。無論厳密には違いますが、ピントの位置の違いを確かめるには十分な標本です。

なお当然ですが本体以外の条件は揃えています。使ったレンズは同一個体でピントリングの位置も無限遠で同一。コンタックスマウントからキヤノンEF マウントへの変換アダプタも同一の個体。当然絞りも開放で同一。感度とかシャッター速度は違うかもしれませんが、本質的な問題ではないのでここではあまり気にしていません。

というわけで私の5Dmark2はどういうわけかマウントアダプタを通して無限遠が出ないのです。もう一つのレンズでも極わずかに無限遠が出ません。そちらのほうは上記のように比較できるほどの差ではないのでわかりやすいこちらを取り上げました。

さて今回使用したレンズはコンタックスを中心に取り扱っている極楽堂で購入したもの。アダプタもこちらで買ったので、本件について相談してみたのですが通常の使用方法ではどうにも致し方ないという判断です。精度が非常に高い1D系を使うか、さもなければ・・・ということでした。1Ds mark3なんてとても無理なので「さもなければ」を実行するかどうか迷っています(経験上、迷っているときは99%実行に移してしまうので期待していて下さい)。

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