2020年11月8日日曜日

Distagon 2,8/25 ZF, ZF.2, ZKのレビューまとめ

巷ではあまり評価が高くないレンズですが、その真相を紐解いてみましょう。後半には3600万画素のカメラで撮影した作例へのリンクもありますので、様々な場面でどのような描写になるのか仔細に見てみてください。

レンズの特徴

広角レンズで最短撮影距離が0.17 mで被写体に大きく寄れ、この時ワーキングディスタンスは60 mmで撮影倍率は1:2.3(約0.435倍)です。また逆光に強めでゴーストやフレアに悩まされることは少ないものの、角度が悪いと画面全体にフレアが発生します。

中距離~近距離では像面湾曲が顕著で、フォーカシングの際にフローティングエレメントが存在しないため近接域は非点収差がとても目立ちます。また倍率色収差が大きいことも手伝って、画面中心の描写は良いものの周辺部は一歩遅れを取るという印象を持ちます。

とはいえF値の選び方や構図によっては弱点をカバーした撮影ができるので、最短撮影距離を生かした撮影では他のレンズでは難しい表現を可能にします。

レビューサイトの評価(低めのものも)

まずは典型的な評価が低いレビューサイトを見てみます。

https://www.opticallimits.com/nikon_ff/585-zeisszf2528ff?start=1

中央はともかく周辺部がダメダメといった様相です。他にも計測サイトでは低い評価です。

https://www.dxomark.cn/Lenses/Carl-Zeiss/Carl-Zeiss-Distagon-2.8-25mm-ZF2-Nikon-mounted-on-Nikon-D850__1177

特に上のリンクを開いてSharpness > Field mapを見るとAPS-Cセンサーの範囲はともかくその外側が悪そうだということが分かります。

なおAPS-Cセンサーではだいぶマシで、先のOptical Limits(旧Photozone)でも上々の評価を得ています。

https://www.opticallimits.com/nikon--nikkor-aps-c-lens-tests/257-zeiss-distagon-zf-t-25mm-f28-review--test-report?start=1

別のレビューでもAPS-CセンサーのD2Xを使った際の評価は上々です。

http://www.16-9.net/lens_tests/zf25mm/index.html

デジカメwatchでの実写レビューもまずまず。

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/lens_review/2007/02/05/5490.html

どうやらAPS-Cでは良くても、フルサイズだと周辺が厳しいようです。

ユーザーの評価(とても高い)

続いてユーザーの評価を見てみましょう。もちろん中にはAPS-Cセンサーで使用した感想も含まれていますが、決して低くないどころかかなり高いのが興味深い点です。

5.00 of 5 Excellent (4 reviews): https://www.lenstip.com/529-Carl_Zeiss_Distagon_T*_25_mm_f_2.8_ZF_ZK_ZS-lens_specifications.html

4.8 of 5 (15 reviews): https://www.bhphotovideo.com/c/product/714810-REG/Zeiss_1796379_Distagon_T_25mm_f_2_8.html/reviews

9 of 10 (1 review): https://www.imaging-resource.com/lenses/carl-zeiss/25mm-f2.8-distagon-t-2.825/review/

9 of 10 (5 reviews): https://www.pentaxforums.com/userreviews/carl-zeiss-25mm-f2-8-zk-distagon-t.html

4 of 5 (1 review): https://www.dpreview.com/products/zeiss/lenses/zeiss_25_2p8/user-reviews

異なるサイトで重複レビューされている可能性は十分にありますが、それでもここまで評価が高いのはなぜでしょうか?キーワードはレビューの中に繰り返し出てくる像面湾曲(Field curvature)です。

遠距離の例で、これはF5.6までしか絞っていませんが周辺部も不満は出ないレベルではないでしょう。もしかしたらDistagon 2/25よりも四隅にかけての繋がりは良いかもしれません。

_DSC8608

次に一般的な撮影距離での作例で、周辺光量とボケの量のバランスを考えてあまり絞らずにF4.0にしています。このような作例ではとても良好な写真になります。

_DSC8813

さらに別の作例で、これはF8.0まで絞っています。ちょうどパンフォーカスみたいな作例になりました。よく見るとベンチの座面のキレが微妙に甘く、もしかしたらピント位置が本来あるべき位置よりほんの少し後ろにある気がします。

_DSC8825

像面湾曲

レビューの一部に繰り返し出てきますが、このレンズは撮影距離が3 mを切るような条件では像面が平坦ではなく、画面の四隅に向かうにつれてピント面が奥に倒れていきます。これを端的に示した例がこちら

http://www.martinzimelka.com/Lens_Review/Distagon25ZF2/field%20curvature/field-curvature.html

全体のレビューでも明確に記載があります:

An annoying aspect of this lens is the noticeable outward running field curvature. While strongest at close focusing distances, it’s still obvious at mid-range to far focusing distances. Stopping down past f/5.6 reduces the field curvature greatly at distances of about 5m and further.

http://www.martinzimelka.com/pages/Distagon25ZF_PG2.html

実際に使っていても、撮影距離3 m以下では気になる一方で5 m以上ではそこまで気になりません。絞り込むと被写界深度が深くなるために像面湾曲そのものは存在していても被写界深度の深さに隠れてしまいます。

つまり遠距離をメインに絞って撮る人にはあまり問題になりません。また至近距離で周辺画質をあまり気にせず撮る人にもあまり問題になりません。このあたりがレビューサイトの計測値と実際に使用してるユーザーの意見が乖離している原因でしょう。

価格.comのクチコミにも像面湾曲を伴っている例が掲載されています。

https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000140427/SortID=15832276

この一連の流れは作例が多く出てくるのでとても参考になりますが、その中で特にF4.0の作例の左上を見ると、このレンズの像面湾曲が顕著に出ています。

https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000140427/SortID=15832276/ImageID=1473508/

実際に今使っているレンズでも同様の現象が発生しています。

_DSC4941

※詳細は別の記事へ

https://brwafe2.blogspot.com/2018/11/carl-zeiss-distagon-t-25mm-f28-zf2review3.html

また次はユーザーのレビューですが、像面湾曲がZF.2よりZFのほうが強いと記載されています。

Light in the ZF2 (strong in ZF) bending of field at court distances

https://www.juzaphoto.com/recensione.php?l=en&t=zeiss_25&view=opinions

手元に1584番台のZF.2があるのでZFの初期型(1562番台)を使って比較してみたいところです。

程度の差こそあれど像面湾曲はこのレンズの特徴の一つで、チャート撮影するとどのような影響が出るかが端的に示されている例を見つけました。記事の詳細は読んでいませんが、縮小版とはえいチャートの画像1枚で周辺部が甘いのはすぐ分かることでしょう。

https://diglloyd.com/prem/s/ZF/publish/25Distagon-CurvatureOfField.html?dglyPT=true

つまりこのレンズの周辺部の評価が悪いのはチャート撮影時に像面湾曲で周辺部がピント外になってしまって数値が伸びないということのようです。ただし問題は像面湾曲だけではありません。実は非点収差も大きく、近距離で像が締まらない理由の一つとなっているようです。

非点収差

至近距離でピントを合わせる最も簡便な方法はレンズを物体側に繰り出すことです。ベローズや中間リングの使用を思い浮かべてください。この際に、特に非対称型では収差バランスが悪くなってしまい画質が悪化することがあります。広角系で使われることがあるレトロフォーカス(逆望遠型)のDistagonでは全群繰り出しだと周辺部の非点収差が大きくなってしまいますから、フローティング設計とすることで周辺部の画質を悪化させない手法が採られます。ところがこのDistagon 2,8/25はフローティング要素がなく、単純な全群繰り出しとなっています。このため後発のDistagon 2/25と比べて、近接時における周辺部の画質で大きな差があります。このことはZEISSのDistagon, Biogon, Hologonという冊子に記載があり、ちょうど7/15ページに詳述されています:

In focusing, the front and back part of the lens are moved differently (using floating elements) to maintain high image quality even at close range. 

In particular, it is a general characteristic of asymmetric lenses that they are more sensitive to changes in scale if no particular countermeasures are taken. The older Distagon T* 2,8/25 focuses by means of an overall movement without variable air spaces, and therefore it cannot be seen in any way as a macro lens despite its very near short focus. 

https://lenspire.zeiss.com/photo/app/uploads/2018/02/en_CLB41_Nasse_LensNames_Distagon.pdf

同ページの右下にある1組の比較画像を見ても、Distagon 2,8/25とDistagon 2/25で同じ撮影距離25 cmとF値8.0における大きな差が確認できます。言い換えるとこの撮影対象画像が、もし解像度評価用のチャートだとしたらDistagon 2,8/25が苦戦することは明らかです。撮影距離はチャートの寸法で決まりますので、典型的なチャートであるISO 12233チャートの場合を検討してみます。

http://www.cipa.jp/dcs/hyres/parts/TCPF_070502_j.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/63/6/63_6_735/_pdf

チャートを撮影する際は、チャートの高さが画面いっぱいになるように撮影する(言い換えると横方向はすべて写し込まなくてOK)というもののようです。

http://makleger.web.fc2.com/CLcheck.html

参考:なぜかxitek.comという中国語で書かれたサイトですが元のPDFと思われるものがあります http://www3.xitek.com/testreport/iso12233/DC-003_j.pdf

さて、肝心なチャートのサイズはどのくらいでしょうか。ISO 12233について簡単な説明がある別のサイトを見つけました。

http://www.graphics.cornell.edu/~westin/misc/res-chart.html

この中で紹介されているPrecision Optical Imagingというところでは、いくつかの大きさの取り扱いがあります。

http://www.precisionopticalimaging.com/products/products.asp?type=12233

サイズは1xという標準的なものが8" x 14"で20 cm x 35.5 cm程度、これを2:3で撮影するなら20 cm x 30 cmほどになります。もちろん2xや4xという、2倍または4倍サイズのチャートもありますが1xが標準的な大きさといえるでしょう。パール光学工業でも取り扱いがあります。

https://www.pearl-opt.com/media/2016/08/08/5

実際に販売しているところではビデオカメラ用とスチルカメラ用があります。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/pearl-optical/

ここでビデオカメラ用は300 mm x 533 mmです。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/pearl-optical/hr916348.html

一方でスチルカメラ用はやはり200 mm x 300 mmです。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/pearl-optical/hr23348.html

各サイトがどの種類でどの大きさのチャートを使っているかは分かりませんが、もし200 x 300 mmというとだいたいA4サイズなので「かなり小さい」です。センサーサイズが24 x 36 mmなら焦点距離を問わず撮影倍率は0.12 (1:8.3)程度なので、試しに次のサイトでDistagon 2,8/25がどのくらいになるか見積もってみます。

https://imagingsolution.blog.fc2.com/blog-entry-5.html

ここで大雑把な見積もりをすると撮影距離Dが約26.5 cmですので先のZEISSのPDFファイルに掲載あった25 cmと大差ないものになりそうです。言い換えると200 x 300 mm程度のチャートを用いれば当然ながら近距離における像面湾曲・非点収差によって苦戦を強いられることが容易に想像できます。

実例で見てみましょう。この例ではF5.6なのでさらに絞れば周辺部はより安定しますが、それでも開放から2段も絞ってなお四隅は流れたように写っていてまさに非点収差の典型的な例です。

_DSC8840

他の問題

では像面湾曲と非点収差の他は完璧なレンズなのかというと、そうでもなくて周辺部の倍率色収差はかなりのものです。

ソフト補正することはもちろん可能ですが撮影距離によって倍率色収差の量が少し変わるので、出来る限り画像毎に都度解析して倍率色収差の補正を行った方が効果的です。また倍率色収差を補正してもそこに隠れている他の収差は補正できないので、例えこのレンズが得意とする無限遠付近の撮影でも、周辺部の描写はは少し甘い印象を持ちます。

Capture One Proであれば周辺部に選択的にシャープネスを適用することが可能なので、これを併用すればまず不満の出ない像に仕上げることは可能です。

利点は?

無限遠付近ではF8.0まで絞れば隅々まで良い雰囲気で撮影ができます。色に関しては不満がなくて、天気が良ければ空の青がしっかり出ています。

この作例でも青の良さは分かると思います。倍率色収差の補正は切っているので、よく見ると画面下のほうでは倍率色収差がよく見えますが、枝が真っ黒なのでそこまで目立ちません。

_DSC8451

こちらは木の表面が白いので倍率色収差がより目立ちますが、それでも大きな問題になるほどではありません。倍率色収差を補正した場合にどのようになるかは後述します。

_DSC8542

結論

使いどころを選ぶレンズというのは間違いありません。遠距離に徹するか、かなり絞らないと周辺が暴れることを覚悟した上で広角マクロとして使う限りは期待に応えてくれると言えそうです。決して万能ではありませんが、焦点距離25 mm(一部では小数点以下第一位を四捨五入すると26 mmという声も)のレンズで最短撮影距離が0.17 mというレンズは滅多にありません。

実際に使っていると0.2 mくらいで撮ることが多いのですが、次の作例がその典型例です。周辺部は絞り込んでも隠しきれない非点収差によって流れているように見えますが、主要な葉っぱは綺麗に映っています。また縮小サイズで見ると、この四隅にかけて生じている流れが不思議な視線誘導効果を持っているようにも思います。

_DSC8768

一眼レフ用ではこの0.2 mという距離でもこのレンズが唯一無二の選択肢です。たとえばZEISSが公式に比較相手(?)として選んだDisatgon 2/25の最短撮影距離は0.25 mです。このため最短撮影距離の特性を活かした撮影ができる人には良い選択肢と言えます。たとえば次のような写真を他のレンズで撮ることは難しいです。

なおミラーレスのソニーEマウントで良ければBatis 2/25が最短撮影距離0.2 mで使いやすそうです。

Focusing range 0,2 m (7.9") – ∞

https://www.zeiss.com/consumer-products/int/photography/batis/batis-225.html#data

ニコンFマウントでAi-SのNikkor 28/2.8も最短撮影距離が0.2 mなので、25 mmよりほんの少し長めの焦点距離と相まって使いやすいです。

最短撮影距離 0.2m 

最大撮影倍率 0.25倍

https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_nikkor_28mm_f28s/spec.html

https://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/0057/index.html

他にも24 x 36 mmセンサー搭載の一眼レフ向けで、焦点距離が35 mmより短い広角のレンズかつ0.2 m程度以下の最短撮影距離を有するレンズがあったら教えてください。

作例

※画像はいずれもFlickrへのリンクで、リンク先でリサイズなしの画像が閲覧できます。

遠距離の作例で、倍率色収差を補正したときどのようになるかの例です。まずはオリジナルで補正なし。

_DSC8411_0_original

次に倍率色収差だけを補正した場合の例です。ただし周辺部の一部でやや描写が甘くなります。

_DSC8411_1_LaCAsCorrOnly

この甘くなった描写を補正するために、周辺部だけに選択的にシャープネスをかけました。四隅でやや強くシャープネスがかかりすぎていますし、中間画角ではシャープネスがまだ足りない気もしますが、全体的なこのくらいがちょうどよいバランスだと思っています。

_DSC8411_2_LaCAsCorrSharpened

別の作例では、画面全体が雪で白いため倍率色収差がとても目立ちます。

_DSC8805_0_original

ここで倍率色収差を補正してシャープネスを適宜かけると画面全体でかなり良い描写にできます。

_DSC8805_1_LaCAsCorrSharpened

次に近接撮影でどのような問題が生じるか、具体的には周辺部の画質がどのように落ちるか分かる例です。先に1つの例を示したが、その例からさらに寄ってほぼ最短撮影距離の条件で1段だけ絞ってF4.0にするとこんな描写になります。

_DSC8851_0_original

四隅の流れ方がすごくて、Carl Zeissはよくこの画質のまま製品として市場へ送り出すことに同意したと思います。とはいえ個人的にはどんな周辺画質だろうと寄れることは重要なので、この仕様は大歓迎です。この例をもし標準の、言い換えると無限遠付近が基準になっている倍率色収差プロファイルで補正しようとしてみます。

_DSC8851_1_LaCAsCorrDefault

標準で使われている倍率色収差プロファイルでは却って色収差の量が増えてしまいました。このため個別にプロファイルを取得させた上で補正するのが良さそうです。実際に画像からプロファイルを取得させて倍率色収差を補正した例がこちらです。

_DSC8851_2_LaCAsCorrCustom

これまでの例と異なり、倍率色収差はしっかり補正がされています。

過去の作例はこちらにもあります。

他のサンプル

https://diglloyd.com/articles/ZeissZ/Zeiss-25f2_8.html

この3枚目にあるように、逆光に強いのがこのレンズの強みの一つです。先の像面湾曲の例を含めた作例がこちら

http://www.martinzimelka.com/pages/Distagon25ZF_PG3.html

https://onfotolife.com/lens_sample_photos?lens_id=212&page=1&focal_min=0&focal_max=800&aperture_min=0&aperture_max=32

http://gearblogreview.blogspot.com/2015/12/carl-zeiss-distagon-t-25mm-f28-zf.html

他のレビュー

https://www.amazon.co.jp/Distagon-2-8-25-ZK-%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9KA/dp/B0036WSK5Q

http://shinin.way-nifty.com/shini_log/2013/02/25zk-ad44.html

http://ryoh.fineblue206.net/weblog/archives/278

http://dabuwanblog.blog.fc2.com/blog-entry-151.html

http://hiro-lucky.hatenablog.com/entry/20170906/1504721915

https://www.flatpedal.jp/blog/2011/09/14/carl-zeiss-distagon-t-25mm-f2-8-zf/

https://blog.goo.ne.jp/shacajiji/e/d87d45f66e86107c15c03794d25a172c

https://blog.animato99.org/index.php/2017/04/16/post-1426/

http://takedashin.blog10.fc2.com/blog-entry-287.html

https://zigsow.jp/item/68718/review/152593

http://khonruai.blog97.fc2.com/blog-entry-156.html

http://photo.yodobashi.com/nikon/lens/distagon28_25/

その昔Disatgon 2,8/25 ZFとどこかのズームレンズを比較して「遠距離ならDistagon 2,8/25 ZFもかなり健闘する」というようなサイトがあって、たしかそこにはD800で撮った作例がそのまま掲載されていました。そこで「Distagon 2,8/25意外と良いじゃん」って思った記憶があります。しかし残念ながらそのサイトはドメイン切れとなっていて存在しません。

おまけ

ZF.2が出たのももう10年も前になるんですね。

https://www.dpreview.com/articles/9948945088/carlzeiss25mm

同じDistagon 2,8/25というスペックを持つ別のマウントのレンズについて

  • コンタレックス

コシナのCarl Zeissシリーズにオマージュとなっているレンズ群の1つで、このD2,8/25に関しては最短撮影距離までもがそのままです。レビューでは特に周辺部の画質について触れられていないので、もしかしたらコシナのD2,8/25より良いのかもしれないし、同等かもしれないし、さらに悪いかもしれません。

https://vintage-camera-lenses.com/carl-zeiss-distagon-25-2-8/

  • ヤシカ/コンタックス(ヤシコン or Y/C)マウント
ここではソニーのα7 IIIを用いてDistagon 2,8/25とYASHICA ML 24mm F2.8の比較を行っています。このα7 IIIは2400万画素ですが、周辺部の画質がF4.0でここまで落ち着いた写りになるのは驚きです。

https://lens-aberration.com/camera-maker/distagon-25mm-ml-24mm-photoreview

手持ちのDistagon 2,8/25 ZF.2はF5.6かF6.7程度まで絞ってようやく四隅の柔らかい雰囲気が皆無となりますので、違いを感じています。それでもF8.0まで絞ると四隅でもかなりしっかりした描写ですから、ZF.2の周辺の解像度は絞ってもダメという内容へ全面的に同意するほどではありません。

あとこの記事を公開した時点で某所にDistagon 2,8/25 ZF.2新品在庫が59,800円で4つあったんですけど3になりましたが、因果関係は不明です。なお15 mmが残10で18 mmが残12

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