2010年12月25日土曜日

NOKTON 58mm F1.4 SL ii reviews―Christmas Gift (2)

結構気になっている標準レンズのNOKTON 58mm F1.4 SL2。どれだけの実力があるのか比較してみることにしました。ラインナップがかなり偏っていることを気にしてはいけません。

1,NOKTON 58mm F1.4 SL2
2,Nikon NIKKOR-S.C Auto 1:1.4 f=50mm
3,Carl Zeiss Makro-Planar 2/50 ZF
4,Nikon Micro-NIKKOR-P.C Auto 1:3.5 f=55mm

因みに2,と4,はかなり古いです。一方の1,と3,は最新設計。また1,および2,が標準レンズで3,よび4,はマクロレンズ。新旧色々混ぜて勝負させます。焦点距離が若干異なりますがお許し下さい。

では早速対決。まずは無限遠でどの程度の実力か、行きます。

[1] F1.4 まずはNoktonで、次がNikkorです。物理的にMakro Planar 2/50とかMicro-NIKKORは無理です。


周辺光量の不足はややNikkorのほうが多い。中心部のコントラストはどちらも良い勝負で大差ない。ハロの量はNikkorのほうが好みという人もいるかもしれない。

[2] F2.0 ここでようやくMakro-Planarが登場。マクロのくせにF2.0なんて生意気なもんだ。上から順にNokton, Nikkor, Makro-Planarです。Micro-Nikkorはまだお休み。




周辺光量はやはり開放のMakro-Planarが不利。像面はどれも平坦でない。開放F1.4の二本は緩やかなカーブで、Makro-Planarは周辺部のみ急激に歪む。同時に同心円方向の流れも見られるので強引に補正した感が・・・。そうは言っても全体ではMakro-Planarが一番良い。

[3] F2.8 ここでMakro-Planarは他の2本に並べるか。順番は先に同じ




光量はMakro-Planarも良い線いっているが一歩及ばず。NoktonとNikkorでは僅かにNoktonが優勢?しかし像面平坦性は途中までMakro-Planarが明らかに勝っている(画面右側の橋を参照)。ただ左下では一気に崩れるあたりがかわいい。それでもなおこれだけ描写できるのだからMakro-Planarはすごい。さすがです。

[4] F4.0 ここにきてついにMicro-Nikkorの出番です。どんな描写か。上から順にNokton, Nikkor, Makro-Planar, Micro-Nikkorです。





まずNoktonは恐らく片ボケ傾向(そこまで酷くない)が出ている。Nikkorは軽い像面湾曲が残り、Makro-Planarは相変わらず左下が極わずかに甘い。99.9%の用途ではMakro-Planarの勝ちだろう。ところでここから登場のMicro-NikkorはMakro-Planarに肉薄するも、周辺部へ向かうに従って徐々にキレが劣る。左下の暴走は見られないが、周辺光量も含めるとMakro-Planarには及ばない。

ちょっと多くなってきたのでここで一旦おわり。

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