今日のテーマは久しぶりにEeePCに関するもの。L-05AをUbuntuの走っているEeePCで使ってみようという企画。
【筆者より】もし下記のように試して上手くできた人、または失敗した人がいればコメント欄にて報告いただければ幸いです。
・使うもの
1,EeePC(SDカードスロットがついていればある程度何でもOK)
2,ubuntu netbook remix editionのCD
3,flashメモリ(4GB必須、8GB以上推奨)
4,CD-R(isoイメージ書き込み用)
5,光学ドライブ
6,L-05A(LG社のdocomoデータ通信カード)
7,明晰な頭脳
# 7,は任意
・インストールブートローダのインストール先を間違え内容に注意すること。適当に質問に答えつつ、ユーザアカウント作成などを行う。けっこう時間がかかるので気長に待ってあげる。
他のサイトを参照してください(末尾にある参考URL1)。
・システム設定
インストール後、まずはアップデートを実行する。次に4GBユーザは空き容量が切迫してくるので重いパッケージを削除する。具体的にはヘルプである"ubuntu-docs"や古いカーネル(カーネルについては怖い人は削除しなくていい)あたり。ubuntu-docsは270MBもあるので効果大。
ほかにもいらね!と思うものは削除してください(一応、自己責任とします)。
・通信設定
ネットブックである以上、やはりスマートフォンに戦いを挑むべきだと思う。だからデータ通信カードが必須アイテム。イー・モバイルはエリアが狭いからFOMAと同じエリアを誇るdocomoのL-05Aを使用する。速度よりもエリアが重要とみなし、田子倉駅(只見線)または押角駅(岩泉線)での通信が可能なものを選択した。
このエントリのメインテーマです。
(i)第一段階
恐縮だがwindowsを立ち上げる。まずはL-05Aから無理やりソフトウエアを入れられてしまうので受け入れる。次にドコモコネクションマネージャをインストールする。
(i-A)各種設定
ドコモコネクションツールからmoperaについての初期設定を行う。 ユーザ名やパスワードは後々使用するので、適当で構わないが、忘れぬように。
(i-B)定額接続
当然できるはずだが端末初期不良の可能性もある。念のため正しく接続し、通信できる事を確かめる。
(i-C)従量制AP
ここに繋げるか(これは自身の場合に繋げなかったのでおそらく無理なのだが)わざと番号を変更(*99***1#や*99***3#だったように記憶しているが確証なし)して確かめる。ここで従量APに接続できなかった人はもちろん、接続できてしまった人は特に十分な注意を要する(誤って従量課金される恐れあり・接続不可なら要注意は同様だが「たぶん大丈夫」である)。
(ii)第二段階
ここでは、もちろんLinuxを立ち上げてL-05A接続の次になるが、イジェクト。
いきなりという感はあるが、L-05Aは最初に"docomo"という名前のCD-ROMと認識される。このため一旦取り出す。
(iii)第三段階
gnome-pppのインストールと設定。インストールされていなければgnome-pppのインストール。
(iii-A)gnome-pppのgksudo設定(参考URL2)
メインメニューの設定(メニュー>システム>メイン・メニュー)からインターネット>gnome-pppでプロパティを開く。セキュリティではよくないみたいだけど「コマンド」を"gksudo gnome-ppp"としてあげる(gksudoを付加する)。
gnome-pppを立ち上げる際にパスワード入力を求められることを確かめ、接続設定に移る。
(iii-B)デバイス検出
setup>(Modem>deviceすぐ横の)Detectをクリック。 "/dev/ttyACM0" となることを確認。いくつかのパラメータが自動で変化するが無視。
(iii-C)init setting(参考URL3)
同じ画面でPhone options and Init strings>Init stringsをクリック。一番上のパラメータを "ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2" に変更(最後の"+FCLASS=0"を削除)。
(iii-D)user, pass, number
usernameとpasswordは(i-A)にて設定した値でいいはず。定額接続ならnumberは"*99***5#"のはず(ここはこれでうまくいったので、かなり自信はあるが必ず各自確認の事)。
このように設定すればOKである。自身の場合は(ii-A)gksudoで引っかかった。
(iv)参考ログ
--> WvDial: Internet dialer version 1.60
--> Cannot get information for serial port.
--> Initializing modem.
--> Sending: ATZ
ATZ
OK
--> Sending: ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2
ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2
OK
--> Modem initialized.
--> Sending: ATM1L3DT*99***5#
--> Waiting for carrier.
ATM1L3DT*99***5#
CONNECT 7200000
--> Carrier detected. Waiting for prompt.
--> Don't know what to do! Starting pppd and hoping for the best.
--> Starting pppd at --- --- dd hh:mm:ss yyyy
--> Pid of pppd: 3815
--> Using interface ppp0
--> local IP address nnn.nnn.nnn.nnn
--> remote IP address nnn.nnn.nnn.nnn
--> primary DNS address nnn.nnn.nnn.nnn
--> secondary DNS address nnn.nnn.nnn.nnn
※補足pppd開始時刻とIP, DNS addressは筆者の通信箇所や通信時刻等、好ましい情報ではないので削除し、適当な文字列に置換した。
最近はmopera契約時に従量制のアクセスポイントに繋げないよう設定されている模様。このためさほど心配せずに最初の作業に入れた。だが従量制で課金されると笑えないので最初の日は慎重にGoogleのホームページを見るくらいにしておいた方が宜しいかと。確実に定額APに接続できていることを確かめてから本格運用に取り組んでほしい。
設定は以上。ノートパソコンのバッテリが駆動している限りはubuntu+L-05Aでハッピーな生活が送れる。Linuxは電源管理がちょっと苦手なので、windowsほどは駆動時間が稼げないのが欠点。
それでもLinuxのネットブックを一つ持ち歩くことでインターネットのリソースに簡単にアクセスできるのは素敵。やはり田子倉チャレンジが期待される(押角駅はJR岩泉線の不通により不適)。
そういうわけでこの記事は出先でL-05Aにて通信しつつ、Ubuntu上を走るfirefoxにて書いたものです。
【参考URL】
1, Ubuntuのブートローダについて
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/UsbInstall/InstalltoUSBStorage
2, gnome-pppのgksudoについて
http://viva-ubuntu.com/?p=1191
3, L-05Aの全般設定について
http://tomosuke13b.blog61.fc2.com/blog-entry-5.html
エクスプローラとなって戴いた皆様に感謝致します。
【追記2010/09/27】
firefoxではネットワークが不通の状態のとき、たとえデータ通信をgnome-pppで行っていてもオフラインモードになります。設定変更はURL(アドレス欄)にabout:configと入力して設定画面へ移り、ここからtoolkit.networkmanager.disableの項目をtrueに変更します。そうすると問題なく「オンラインモード」で立ち上がるようになるのです。
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=5531
4 件のコメント:
> 田子倉チャレンジが期待される
流石です!!笑
紅葉の時期も近づいて参りました。楽しみです。
今期は田子倉の激V画像がいち早くこのブログに...
くるマルヨ拠点も田子倉に移転でしょうか。
写真を撮ったら直ちに田子倉駅近傍に移動してうpするのもありだとは思っています。
マルヨ拠点については。。。
田子倉寒そう。。。
情報ありがとうございます。
設定が完了し接続したところ、
remote IP address 10.xxx.xxx.xxx
と、リモートゲートウェイのIPがプライベートIPのようで、インターネットがつながりません。
何かの対処法はないでしょうか?
私の場合もremote IP addressが10.xxx.xxx.xxxです。それで正常に接続できております。Connection logでは、これに引き続いてDNS(primary, secondary)が表示されていると思いますが、ご確認ください。
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