645Dは年末に軽微な不調を呈したものの、それ以降は安定して動作しています。この645Dに似合う67レンズがとても多いので純正のアダプタを使って積極的に活用しているのですが、なんと本日アダプタがレンズに引っかかって外れなくなってしまいました。簡単に解決しましたので記事にします。
症状としては脱着ボタンを押してるのに完全に押し込めないため、ピンがレンズマウントにある穴にハマってアダプタが外せなくなっている状態。
この黒いボタンを押しても銀色のピンがちゃんと引っ込まない状態です。
これはアダプタの脱着ボタンを最初に見たときから「いつかは壊れるぞこの機構、正直なところFotodioxの67 - 645アダプタ(メーカーのページとB&Hのサイト)の方が形状として理に適ってる」と思っていました(Fotodioxにしなかったのは、内面の反射防止処理や強度の計算が純正では正しく行われていると期待されたから)。
純正品は脱着ボタンの動く方向がピンと直交してるので、何らかの方法で向きを変えてるのですがこれが弱いと判断。Fotodioxは、製品を確かめたわけじゃないですが、どうやら脱着レバーはピント直結していて単純にスライドするだけの模様で、構造的にはこっちのほうが強い。
それでどうやって直したかというと、
1, アダプタの側面にあるビス(ネジ)3本を精密ドライバーでアダプタを分解
2, 固定用のピンを直接手で持ち上げてアダプタをレンズから外す
3, 脱着ボタンが押し込まれると固定用ピンを持ち上げる板バネの角度を少しだけ広げてあげる
という手順です。
最初の画像で、すでにネジを外しています(画面の左下に穴が見えます)
ネジを外すとこの画像のように、アダプタが2つの部品に別れます。実際には右側の部品がレンズにくっついたままで、自動絞りのレバーが当たってるので分解するときに少しだけこつが要ります。無理な力は必要ないですが、バネに押される感覚があります。脱着ピン(右側の部品の一番手前に見えてる部分)を指で持ち上げて、レンズから外します。
今回はこの画像の下に見える小さな金属片が変形していたため、ボタンを押し込んでもピンが持ち上がりませんでした。少しだけ角度を緩めて(角度を開くように加工して)修理完了、無事に脱着できるようになりました。この部品の材料は何でしょうね、気になります。
手順は少なく作業そのものもとても簡単なのですが、ネジだけでなく板バネが特に小さな部品なのでなくさないようにしてください。あと板バネは向きがある(脱着ボタンが抑える側と、固定用ピンを持ち上げる側は形状が少しだけ違う)のでくみ上げるときに気をつけてください。またネジは緩まないように確実に締め付けること、そして3カ所を仮止め→締め付け→増し締めというように偏りが出ないように丁寧に作業することが重要に思えます。
画像は時間があったら追加します。※2016/02/15 画像追加しました
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