前回からの続きです。
まずは準備として開けるファイルだけでも安全な場所に退避します。重要なファイルほど厳重・慎重・確実に移動してやります。ここでついでにC:\直下を確認したらもうすごいファイル数(200弱)。
こりゃトラブるに決まっています。C:\にいきなり大量のファイルをおいたりすると以前のNTLDR is missingとかややこしいことになりますのでやめるべきです。
最低でもC:\data\に保存するとか、できればD:\のような別ドライブに保存するのがベスト。今までこのように使って何とかなってきた人は、今回を機会に保存場所を変えましょう。ついでにマイドキュメントもそっくりそのまま移動するといいです。
さて準備が完了したのでいよいよメスを入れます。
第一には定石ですがCHKDSKをかけます。C:\ドライブなので再起動時にチェックする旨が表示され、再起動。しかしファイルシステムが読めないとかで弾かれました。
Cannot open volume for direct access.
うざいよ。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;160654
とのこと。
純正のチェックディスクが一撃だった(追記:セーフモードで起動すれはCHKDSKは正常に実行される)ので潔くあきらめ、次の手段は回復ソフト。Finaldataで復旧可能なものかどうか確認をします。確認だけだったら無料なのでとにかく当たってみます。
結果は惨敗。まったく出てきません。おいw
続いて試したソフトはファイル復元のフリーソフトとして有名(らしいよ)なtest diskです。ソフトウエア説明はここ
http://pctrouble.lessismore.cc/software/testdisk.html
DLはこちら
http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk_Download
これで簡易チェックするとC:\になにやら今までと比べものにならないほどのファイル数(200とかそういう世界じゃない数)が登場。
外付けのHDDを引っ張り出してきてここにtestdiskのソフトウエアが入ったフォルダを改めてコピー。ここからソフトを起動してもう一度ファイルを確認。
いけそうなものから一フォルダずつ外付けのHDDにコピーしてやります。このソフト、標準でソフトウエアの配置されているフォルダにデータをコピーします。もちろん設定することでコピー先は任意のフォルダにできますが、兎角面倒なので最初からコピー先としたい外付けHDDにtestdiskをインスコしてやりました。
2つ~3つのフォルダでやってみて、とりあえずはうまくいきそうです。D:\にコピーしたらちゃんと見られるのでファイル自体の破損はなし。ただ文字化けしている一部の日本語ファイルが気になることはなります。2バイト文字には対応していない模様。ファイルの中身はしっかりコピーできて、開けるので問題はありません。でも相手から擦ればできれば日本語で、というところでしょう。また問題はフォルダの数が尋常じゃないのでこのままやっていたら文字通り夜が明けてしまいそう。納期が極端に短いのですが重要な取引先なのでなんとかしなければ。
慌ててもしょうがないので潔くここでKnoppixに切り替えます。
USBメモリからKnoppixを起動できるという噂はかねがね聞いていたのですが、ざっと調べてみると通常はCD-Rが必要とのことです。あいにく手元にございませんのでCD-Rなしで何とかできないものかと調べてみると、何とどうにかできるんですね。こういう「超裏技」を最初に見つけた人って偉いです。
サイトはここ
http://ryusai.hp.infoseek.co.jp/KNOPPIX_on_USB-01.htm
本当にありがとうございます。最新の版のため、一部が変更になっている箇所があります。ここで改めてまとめます。ここでは仮想CDドライブをD:\、USBメモリをE:\として話を進めます。
1,isoイメージをもらってくる(rikenなどが高速でいいです)※CD用の版でかまいません。
2,仮想ドライブのソフト(DAEMON Tools)をhttp://www.disc-tools.com/download/daemonから戴いてきます。
3,isoイメージを仮想ドライブソフトによってD:\にマウント
4,USBメモリを準備(フォーマット)
5,D:\boot\isolinux\にあるすべてのファイルをUSBの直下、すなわちE:\に放り込む
6,D:\KNOPPIXは、このフォルダ丸ごとUSBの直下(E:\)に放り込む
7,E:\isolinux.cfgをE:\syslinux.cfgに(ファイル名を)変更する
(※確認)5,~7,が完了した時点でE:\の下には「KNOPPIXのフォルダ」と「syslinux.cfg」などが配置されている。(確認終わり※)
8,http://www.kernel.org/pub/linux/utils/boot/syslinux/からsyslinux-3.xx.zip(xにはバージョン番号が入る)をDLする
9,zipファイルを展開して中身の\syslinux-3.xx\win32\syslinux.exeをC:\の直下に移動する
10,ファイル名を指定して実行から"C:\syslinux.exe -ma e:"を実行する
10,(別の方法)コマンドプロンプトを立ち上げ"cd c:\"で移動し"syslinux -ma e:"を実行する
(※補足)10,はどちらの方法で実行してもかまわない。(補足終わり※)
11,解像度の指定は不要で、自動的に最適な解像度を選んでくれる
これでUSBメモリ作成は完了です。変更になっているのは
[A]7,でファイル名を変更すれば、その内容まで変更する必要がなくなったこと
[B]10,のステップでsyslinux -a e:からsyslinux -ma e:になったこと(これは個体差あり)
[C]11,で解像度の指定が不要であること
です。[A]はともかく、他の二つはいずれも個体あるいは環境差が大きいので場合に応じて設定を弄ってください。
さて、BIOSでUSBメモリから起動するよう調整して起動してみます。
意外に早く起動しますので早速元のHDDを確認。すごいフォルダ数ですがちゃんと見えています。そして日本語の表示が完全です。文字化けしていません。これは睨んだとおりでLinuxではちゃんと表示することができました。
コピーも順調に進み、このまま正常にコピーが完了してファイル名がしっかり保たれたので作業完了です。
外付けHDDにデータを吸い出したので、内蔵HDDのC:\直下をC:\dataに移動。これで大丈夫かと思い、再起動しました。
・・・その結果、相変わらずC:\data\の一部のフォルダが見つかりません。もうまったく意味がわかりません。
でも待てよ。眠いからといって手抜き思考は許される行為ではない。
よくよく思い出してみれば、C:\で見えなかったフォルダとC:\data\で見えないフォルダは同じようです。
ディレクトリの位置に関係なく、フォルダが見えない。そしてこれまで気づいてはいたものの述べなかった項目は、少なくともいくつかのフォルダには.exeが含まれていること。それもThumb.dbがありそうな画像フォルダにthumb.exeというファイル。かなり、相当に、疑わない選択肢を考えられないほど怪しい。おそらくウイルスでしょう。 Avast!の入っているパソコンで検査したところ・・・
やっぱりexeはウイルスでした。Win32:AutoIt-IQやWin32:AutoIt-IRなど。出るわ出るわ、で凄かったです。ウイルス撤去して、納品。
眠いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿