2017年12月4日月曜日

(ASAHI PENTAX) SUPER-TAKUMAR 6X7 105mm F2.4 レビュー(遠方の描写のみ)

※2018年3月24日追記:
ほぼ同じ条件で追試したので、その2として別の投稿を追加しました
※追記ここまで

またレンズのテストというか検証みたいなことしていました。今回はペンタックス(←旭光学)の6X7のSuper-Multi-Coatedになる前のSUPER-TAKUMARな105mm F2.4です。酸化トリウムを含有していると言われており、レンズの色味はかなりの黄色寄りです。絞りはF2.4とF4.0の間に謎の値があるので、この謎の値とF4.0はシャッター速度を変えずにRAW現像時の露出補正でだいたいの明るさを揃えました。この謎の値以外はRAW現像時に露出補正をしておらず、露出が一部で実用上問題ない範囲でばらついています。

前回前々回に同じく、シフト17 mmかけた状態でD810Aに付けて、ピントを少しずらしては絞りを変化させて、またピントを少しずらして絞りを変化させて、を繰り返し撮影しています。またこれも前回までと同様に645Dで使用することを前提にしているため、像高0 mm付近、15 mm弱付近、25 mm弱付近と、おまけで30 mm強付近を掲載しています。
それぞれの縦方向がピントの移動で横方向が絞りの違いです。ピント移動は上の段が一番奥(∞)で下に行くにつれてピント位置が手前になり、絞りは左の列がF2.4でその右が謎の値(F3.4くらい?)と順番に絞られていきます。

645Dで使うことを念頭に置いた場合だと、像高27.5 mmまでなので25 mm弱までの結果を考慮する必要があります。このときF8.0で5番目のピント位置にした場合は中心が良いものの周辺がやや甘く、4番目のピント位置では周辺が良いものの中心がやや甘い状態です。理想はF11まで絞り込むことでしょう。
もちろん本来の67で使う場合はフイルムで、拡大率もここまで高くならないはずなので、ピント位置の追い込み方ももう少し寛容で良さそうです。

それでは詳しく見ていきます。



1, 像高0 mm近傍

FocusingTest6X7_105wShift-center

概ね6番目と7番目あたりがピークのようです。F8.0まで絞ると5番目もギリギリの許容範囲です。

2, 像高 15 mm弱近傍

FocusingTest6X7_105wShift-near-left

F4.0までは4番目か5番目か判断に迷います。F5.6になるとかなり良くなり、最良は4番目から6番目あたりでしょうか。

3, 像高 25 mm弱近傍

FocusingTest6X7_105wShift-mid-left

F4.0までは1~3番目のあたり、F5.6からF8.0だと3番目と4番目で、F11なら1~8番目ですが、よく見ると3番目は少しブレていますね。

4, 像高30 mm近傍(おまけ)

FocusingTest6X7_105wShift-far-left

物体が手前にあるので他との直接比較はできませんが、この条件下ではピント最良は9番目か10番目あたりで、D810Aで使うのであればできたらF8.0まで絞りたいです。中心部に比べて大きくピント面が変化してはいないようです。

またオリジナル(RAWからJPEGに変換したクロップ前の)画像は以下のアルバムから見られます。
https://www.flickr.com/photos/113771665@N04/albums/72157689931954414

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