誤ってキーボード上に無水エタノールをぶちまけたら
・k,i,j,u,oなど"K"の周りのキーが入力拒否
となり、さらに暫くすると
・Alt強制ON
・Tab強制ON
になってしまったので放っておいて乾燥を待ちますが、いくら待っても治りません。メーカとしては
http://www.topre.co.jp/products/comp/key_qa.html
の8,にあるように(今回は飲み物ではありませんが)オーバーホールするよう推奨しています。でも今回は糖分を含まない液体だし、何せ光学部品を清掃するにも使われる無水エタノールだから大丈夫だろうという若干根拠を欠く考察、そしてなによりも中身を見てみたいという好奇心で分解することにしました。
まずは爪を外します。
普段使っている状態で手前側の裏にあります。これをドライバーか爪で外します。
基板裏面が出てくるので無水エタノールで綺麗に清掃します。分解の時点では先ほど撒いたエタノールは未だ乾かず、という状態でした。
続いてネジをすべて外します。ネジは矢印が黒で円は銀です。個体(種類)によって違うかもしれません。今回は矢印の黒ネジを外してから銀ネジを外しました。
表面の突起を(K周りをメインに)一通り押してみて概ね動作に問題がないか確認(上記写真は本文とあまり関係ありません)。
組み立ては逆順でいいのですが、上記のように突起+スプリングが外れる箇所があるので気をつけないと動作不良になります。外れた箇所は予めフレームに装填してから基板を重ねます。写真で解説します。
スプリングを突起のなかに入れます。
多くはこのようにキーの左右に欠き切りがくるよう配します(上写真参照)が、横に長いShiftキーなどはキーの上下に欠き切りが来るようにラバーを配します(下写真参照)。
そしてフレームの突起に合わせてはめ込み、緑色の基板を重ねます。さらにもう一度(すべてのキーの)動作チェックします。
ダイオードの点灯なども確認するとよいでしょう。ここで問題がなければネジを締めて(ケーブル類を噛まないよう注意しながら)くみ上げれば終了。念のため組み上がった状態でも動作確認すれば万全です。
今回は無水エタノールだったので簡単な分解と組み立てで完了しましたが、炭酸飲料やはちみつ入りの紅茶を撒いたらべたべたで清掃に手間取ったに違いありません。
分解の工程で面倒な箇所はラバーの一部が外れ、元通りにするには一手間必要な点でした。
撮影には最初の「爪」の写真(これだけMicro Nikkor PC Auto 1:3.5 f=55mm)を除いてMakro Planar T* 2/50を使っていますが、ピントの立ち上がりとボケの滑らかさは秀逸です。
組み立て途中に撮影した写真。背後が綺麗に円ボケしています。厳密には9角形なんですが、この大きさだとほぼ円に見えます。
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