夏休みが短くなってきた関東です。こんなに早く始める理由は、数値でしかものを言えない人がたくさんいるからなのでしょうか?
以前は9月1日から始まっていた学校です。ところが最近では8月から授業を開始する学校が爆発的増殖を遂げています。これは授業数の確保が目的です(そして無論、多くの教員―ただし多くの管理職は除く―の要望ではなく「上」からの指示です)。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」じゃないんだし、営業の成績じゃないんだから、数に拘ってどうする。
前にも書きましたが現状では平教員の言い分は通りません。なぜなら管理職は「上」の飼い犬同然で、刃向かえば左遷は確実。詰まるところ「上」→管理職(校長⇔副校長⇔主幹→主任)→平という命令伝達構造が軍隊のごとく出来上がっているのです。だからいくら先生(校長とかと結託してる主幹や、金ほしさに言いなりになる主任を除く)が「嫌だ」と思っても反映されない今の教育現場。ああ可哀想。
話を戻すと教育って数値に拘っても意味がないことは分かるはず。だからといって手を抜いていいと言っているのではない。手を抜いてはいけないけど、じゃあ頭数だけそろえればいいのですか?8月から授業をやって効果があるのでしょうか。
しかし「学力低下」が謳われていることは事実(実際に学力低下しているかは別として)。対策をしなければなりません。対策は目に見えるものがよい。そうすると授業数を必死で確保するしか手段がないんですね。学校を1週間程度増やしたところで何か結果が伴うとは123歩譲っても考えられません。ただ他に目に見える対策がないから、この手段を押しつけているのでは・・・?「授業数確保」なら目に見える数字であり、一番単純ですからね。
ただこれでは生徒は良くならないし、そもそもこんな方法は教育でもありません。教育がこんな変梃では、これから将来大変です。こういう時こそ親がしっかりしていなければならないのですが、なぜか今の親の世代はちょうど荒れた時期に生徒だった世代なので・・・
結局のところ8月から授業を行っても効果は無さそうですが、他に手段がないのでこの方法を採っているのではないかと。「上」にいる人たちの自己満足のためにね。
[補足]
「上」や管理職が全員100%で悪ではないし、所謂「平」が全員100%善ではありません(特に後者)。それは確実。
0 件のコメント:
コメントを投稿