2009年8月20日木曜日

一部は大口径化も

コンデジでは高画素化が減速して、高画質化が進行か?という現状ですが、 平行して光学系がF2へ大口径化する動きも(一部ではありますが)見られます。

従来は広角端でも、せいぜいF2.8程度の口径を持つレンズが採用されていました。ところが最近になって口径が大きくなったのです。

・GR Digital III (RICOH) はF1.9
・PowerShot S90 (Canon) はF2

の二つはいずれもF2クラスを実現したカメラです。口径が大きくなると

・同じシャッター速度なら、より低感度
・同じ感度であれば、より高速シャッターが切れる

という利点は存在する一方で

・収差を抑えこみ、高画質とするのが難しい
・高画質のために良い材料を使わねばならず、高価になりがち

という欠点もあります。これらの欠点がために従来はF2.8程度だったのです(そして利点も重要視されていなかったのでしょう)。が、しかし高画質化を目指していると思われるコンデジ業界。高画質のためには低感度が手っ取り早い。低感度には大口径のレンズが必要。そういう流れで欠点をはね除けてF2 クラスのレンズが登場したものと思われます。

元来RICOHにしてもCanonにしても、持ち前の光学設計能力はかなり高いので設計に(比較的)苦労しなかったのではないかと思われます。GR Digitalは元々画質を極めた機種。キヤノンは高画質を目指すという点で共通です。

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