2012年3月10日土曜日

5Dmark3を見てきた

銀座のショールームに行ってどんなものか見てきたので、その感想です。そこまでじっくり見ることが出来なかったので、シャッターとファインダーについて述べます。

・シャッター、ミラー周り
音が柔で剛性感がない。理論的に合理的にミラーショックを押さえていることは分かるが、連写時にまるでカメラ内部で蜂が飛んでいるかと思う「ぶーん」という振動はどうにかならないのか。モノとしての魅力を欠いている。どうせならミラーを取り払って「ミラーレス」として売った方が(安くなるため)売れたかもしれない。

期待はずれでしたが、数値で測れる性能は高いです。振動が少なく、騒音も少ないのですから。6コマ/秒とは思えない静粛さでした。写真が撮れればOKと言う人には不満に感じないでしょう。とはいえ隣に置いてある1DXは切れるシャッター音で、なおかつ振動も騒音も押さえていたように思います。

・ファインダー
視野率100%がどの程度か見に行きましたが、展示機の右上と左辺は私の見る限りでは100%でした。倍率は50mmレンズで0.71倍と、だいたい70mmで等倍となる仕様。
ちなみに隣の隣にあった7Dは50mmでたしかに等倍でした。もともとが小さいフォーマットなので等倍とは言っても5D3に及ぶわけではありません。

意地悪く斜めからのぞいたり、ファインダーの端で撮ったエリアの外に余計なモノが写ってないか確かめましたがやっぱり100%は嘘じゃなさそうです。
でももし100%視野率のためにコストが相当かかっていたら、それは残念です。なぜならLv(ライブビュー)はもともと100%だし、デジタルなら撮ってすぐ確かめられるのです。ちょっとギリギリになったときに視野率のおかげでセーフということもなくなります。

・今回わかったこと
5D3は写真を撮ることに特化していて、ツールとしては便利かもしれない。しかし撮影する楽しみは忘れられたようだ。今となっては連写速度が遅く、視野率も少し曖昧で、さらにミラーショックが大きい5D2のほうが、撮影に対する意識が高まるようにさえ思えてしまう。

・推奨
フルサイズで2000万画素のクラスはレンズに対する要求が厳しいものです。継続販売の5D2を新規購入(あるいは中古で購入)し、差額で中古の単焦点レンズを買いましょう。
中途半端なレンズが2000万画素の全力を引き出せると考えているならば、それは直ちに捨てるべき発想です。Lレンズのズームには爆弾が多数控えています。良いものもありますが、悪いLズームもあります。
連写を重視するなら7Dという選択もあり得ます。いずれにしても現時点で5D3を検討する価値は見当たりません。

・補足
高感度特性はいいので、これを重視する人はこんな酷評を無視して買うべきです。というより、そうせざるを得ないでしょう。ISO6400からはディテール消失しているようで、たいそう不安ではありますが、既存のモデルより良いことは間違いなさそうです。

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