先に掲載した画像は、どこが難しいかというと画像の中央を等倍トリミングしていた点。
(1)オリジナル画像
もともとはこんな大きさです。
ファインダーではこんな見え方です(厳密には視野率でずれるが、概ねこんなもの)
(2)昨日の写真
こうしてみればとってもでっかく思いますが実は(1)で示したような大きさなのです。
(3)解説
模式的には次の図をご覧下さい。
※図はEOS50Dで撮影された画像をモデルにして比率を設定しています。
普段は左側のように画面一杯を小さなサイズ(具体的には600x400がほとんど)に縮小しており、濃密な画像です。これが(1)のオリジナル画像です。
しかし(2)つまり昨日の画像は右側のように中央部のみをそのまま持ってきていますので、普段に比べると粗な画像なのです。それでも破綻なく見せるには初めから密な画像が必要です。すると常日頃、培っている厳密なピント設定のノウハウが生きてくるのです。
只見線の撮影はA3ノビ以上での印刷を前提に取り組むため「初めから密な」画像が必要になります。EOS50D(CMOSサイズが14.9x22.3mm)で撮った画像をA3+(329x483mm)に印刷する(拡大率は各辺で約22倍)のですから、左側の縮図で小さな四角(600x400pixelの設定)から大きな四角(4752x3168pixelの設定)へ拡大する(これだと"たったの"8倍)よりも高い拡大率という計算になります。したがって(2)の条件で密な
像が得られていない場合はEOS50DでA3+に拡大するなんて無謀以外の何物でもないという考察が得られますが、この煙に巻くような計算は果たして正しいか。