2010年4月18日日曜日

写真は真実を写さないこともある

これは紛れもなく写真ですが、とても「真実を写している」ようには見えません。
多大な球面収差と極端に狭い合焦範囲は、フィルム(CMOS)上に歪められた事実(より正確には"見たままの光景とは異なるもの")描写させます。

ちなみに写したのはチューリップ。花弁が閉じた状態を真上から撮影しました。ただでさえ描写の甘さ(球面収差)に定評のあるNikkor f=50mm 1:1.4(すごい古いモデル)に、中間リング(厚み25mm)を挟んで撮影倍率0.5倍を確保しています。

絞りは当然の如く開放。通常からさらに一段薄いのピントと過大な球面収差が変な世界を写します。ま、こんなのも表現の一つです。

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