2024年12月21日土曜日

Slimbladeの第3ボタン

この記事のポイント

  • Slimblade(有線接続)にはバージョンが2つある:初期型と2022年モデル
  • 2022年モデルは第3, 4ボタンが標準的な仕様になった(無線接続のProも同様)
  • 外観で見分けるポイントはUSB-A端子の色:初期型が白で2022年モデルが黒

1. 背景

1-1. モデルの整理

(補足)Kensigntonの55 mmの大口径ボールを採用してるモデルの特徴と差違を理解している人は、この節(1-1)を読む必要がありません。

一部のファンから絶大な人気を誇るKensigntonのトラックボールで、特にフラッグシップにあたる55 mmの大口径ボールを採用してるのがExpertとSlimbladeの2種類です。より古いのがExpertで、より新しいのがSlimbladeです。

歴史としてはExpert(有線)が最初で2003年に登場、続いて2008年~2009年にSlimbladeが登場しました。しばらく間が空いて2016にExpertがExpert Wirelessとして無線化されの上で、満を持して2022年にSlimbladeの無線版としてSlimblade Proが登場しました。

https://wikiwiki.jp/tbl/%E7%99%BA%E5%A3%B2%E9%A0%86%E8%A3%BD%E5%93%81%E6%83%85%E5%A0%B1#K64325

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0324/kensington.htm

ともに無線化されても有線バージョンは併売されています。色違いのモデルも存在しますが、パッと見て分かる仕様の観点では{Expert or Slimblade}×{有線のみ or 無線}4つに分けられます。

https://green-keys.info/kensinton-slimblade-pro-white/

無線モデルは微妙に考え方が異なります。Expert Wirelessは電源が単三電池なので入手が容易であり、通信方法はUSBとBTが切り替えられますが有線として使用することは不可能です。一方のSlimBlade Proは電源がリチウムイオン電池(内蔵)であり、通信方法はUSBとBTに加えて有線接続をすることも可能です。

これでみなさんはKensigntonの55 mmの大口径ボールを採用してるモデルが大まかに4つあることが分かりました。

1-2. 仕様の違い

この4つのモデルはいずれも4ボタンついているのですが、第3ボタンと第4ボタンの挙動に違いがあります。

Expertの有線と無線の両方とSlimblade proについては、第3, 4ボタンがWindows標準で追加ドライバーがなくても動作します。しかしSlimbladeの有線モデルだけは、少なくとも登場時の仕様(手元に1つある)では、第3ボタンと第4ボタンが標準の仕様ではなく、追加のソフトを入れないと動作しません。

2. 調査

2-1. Slimblade

やはりSlimBladeに限って第3ボタンと第4ボタンは動作が異なるようです。ソフトを入れてあげないと中クリックすらできないという状況です。

https://note.com/twofaults/n/n4be80b080f99

https://minekoa.hatenadiary.org/entry/20090412/1239557144

http://hatoyatv.blog52.fc2.com/blog-entry-112.html

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1234501677

2-2. Slimblade Pro(無線版)の第3ボタン

Slimblade Proが登場し、私は当初Slimbladeと同様に上の2つのボタン(第3ボタン)が特殊な動作だと想定していました。

しかし普通のものになったことが言及されています。普通に使えるようになったということが読み取れます。

https://x.com/ka_ishi/status/1812070563864822207

2-3. 有線版の改良

手元に初期型が1つあるので、当初は「上の2つのボタン」が特殊であることを確認済みです。しかしkakaku.comを見ると、2022年にモデルが変わったことが伺えます。2022年 2月 3日 登録とあるので、このタイミングと見做します。

https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001419979/

ただしコードは「72327」で当初から変わっていません。それでもこのタイミングで変更されていることは十分に考えられます。なぜならば無線版の登場が2022年だからです。無線版の第3ボタン、第4ボタンが「普通の」ものになっているなら、有線版もその仕様に合わせたと考えることができます。

https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001419979/SortID=24770723/

https://www.youtube.com/watch?v=zlNu3xKYHGk

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2PH2DIB2U62TZ/ref=cm_cr_getr_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B09CD41MSG

いずれにせよ、どうやら最新の有線版は「上の2つのボタン」が普通に使える可能性が極めて高そうです。

2-4. Slimblade新旧の見分け方

気になるのは、特に中古マーケットを含めて新旧の見分け方でしょう。端的には、USBケーブルの接続部(USB-Aの端子の部分)が白なら古い、黒なら新しいということになります。

3. 結論

Slimbladeは比較的手頃な値段で、ちょっとクールなスクロールの動作から魅力的な製品です。しかし上の2つのボタンの仕様が特殊であり、一部の環境では使用に問題がありました。全員に推奨できない製品でした。

しかしUSB端子がホワイト(アイボリー)ではなくブラックになっている、2022年版(改良型?)では、どうやらこの問題が解消され、より多くの環境で問題なく使用できることが期待されます。

実際に手に入れてみたくなりました!

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