2024年8月25日日曜日

Schneider Kreuznach PC Super-Angulon 2.8/28のフロントキャップ

かなりマイナーな部類のレンズだと思いますが、題名のレンズンのニコンマウントを持っています。いわゆるフルサイズ向けでシフトできる28 mmレンズです。


ニコンだとマニュアルで28/3.5が比較的安価で入手性も良いので広く使われていると思います。とくにF2.8が必須だったというほどではなく、設計がやや新しいため画質の期待も込めてSchneider Kreuznach PC Super-Angulon 2.8/28を買いました。フロントキャップは純正と思われるものが付属してきましたが、濡れたりしたらちょっと心配な素材なのと、内側が全面フェルトなのでホコリがよく着くこと、さらにカビが心配で代替品を探していました。


レンズはフローティングで近接補正をかけているため、外側の鏡筒は動かないものの内部で前玉もろとも枠が前後に動きます。無限遠側では内側の枠が前側にせり出してくるので、通常のスナップ式のキャップを転用するならピント位置が近接側になります。前玉の位置もツライチに近いのでスナップ式のキャップは正直使いづらいです。うっかりピントを無限側に回そうものなら前玉とキャップが干渉します。砂粒とかついてなければ前玉のキズがつくことはありませんが、心配ですよね。

代替品は被せキャップと呼ばれる部類の商品ですが、これがなかなかないんです。八仙堂のものが各種あるので見てみるとおそらく外径71〜72 mmが適合しそう。ただ1ミリ単位の微妙なところで緩い可能性もあるので迷いながらもパス。ちなみに逆に径が小さすぎるとこれはこれでハマらないので不都合ということで、被せ式のフードは難しいんです。

どうするか迷っていたところ、ふとずーっと昔にお世話になった極楽堂のサイト(今回はブログ)で18 mm用に作ったメタル製の被せ式キャップが記事になっていました。ちなみに、ですが兄弟品で15/3.5向けのものもあります。ずっと前(10年以上前)にこの商品の存在は知っていましたが詳細スペックは忘れてたので見てみたところ、なんと18/4はまさに今回のスーパーアンギュロンと同様の径の構造とのこと。商品写真が載ってるブログの方を見てD18の外観も合わせて見てみると、適合する可能性大ということで早速問い合わせすると「ぜひ店頭へレンズ持参して適合可否を確認→OKならお買い上げください」と大変にありがたい提案をいただきました。


店頭で確認すると、寸法はまさにぴったりでした。緩すぎずにキツくもない良い塩梅でした。追加での驚きはキャップの質感で、これが素晴らしく適合していました。もっともヤシコンZeissの質感はSonnar 85その他を思い出すと、今回の2.8/28と酷似しているため適合は事前に予見できることでした。もう一つ嬉しかったのがレンズ前玉のもっとも出っ張る中央部にくり抜きがあるため、ツライチからわずかに余裕を持たせた状態になり、前玉とキャップの干渉の心配が大幅に減少します。


無地のためブランド違いという点が目立つ心配もなく、値段も非常に手頃なので迷わず購入しました。PC Super-Angulonをお持ちの人はほとんどいないと思いますが、フィルター径が67 mmかつ前玉まわりの構造が似ていたら検討に値すると思います。

ちなみにここまでの写真を見て、2.8/28を使ったことがある方は違和感を覚えた人もいるかもしれません。マウントは左右対称の3本x2セットで固定されており、シフトノブの位置の好みがあるのでメーカー出荷状態から180度だけ回転させています。ピントや絞り値情報が上下逆になりますが、手が覚えているのでまったく問題ありません

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