1. メーカーが公表している修理対応期間
フイルム一眼レフカメラの場合だと、基本は生産終了後10年で一部機種は生産終了後7年だそうです。
“製造打ち切り後10年フィルム一眼レフカメラ(一部機種は7年)”http://cweb.canon.jp/e-support/repair/before.html
2. 2018年5月1日現在の修理対応期間
EOS-1vは未定となっており、EOSデジタルのこれまでの例に照らし合わせると“未定”とは「現行品のため修理対応期間が定まっていない。現時点から7年以上先(EOSデジタルの修理対応期間は製造打ち切り後7年)」を意味します。
“EOS シリーズ EOS-1V:未定 EOS-1V HS:未定”http://cweb.canon.jp/e-support/repair/period.html#cf
なお当該製品の機種名はEOS-1vとEOS-1Vとで表記が統一されていないので、各ページ内の表記に従います。
3. 今回の案内
ページではメーカーの定める修理対応期間が2020年10月31日であること、またその期間を5年間延長する旨の案内があります。
“弊社修理サービス規約の修理対応期間(2020年10月31日)”
“弊社修理サービス規約の修理対応期間後も、2025年10月31日まで修理対応を行います。”http://cweb.canon.jp/e-support/products/eos/180530eos1v-end.html
4. 謎について
2018年5月30日を基準にすると2020年10月末は2年と5ヶ月後、2025年10月末は7年と5ヶ月後です。いずれも7年にも10年にも該当しません。今回の案内はあくまで販売終了の告知なので、製造打ち切りが今日であるとは言っていません。事実B&Hでは2015年の時点ですでに新品が買えなくなっていました(Ken Rockwellのページ)し、2010年10月末を基準に製造打ち切りだったかもしれません。販売数はかなり少なく流通在庫が長期間存在したことは事実でしょう。その割には修理対応期間が「未定」のまま放置されてきたのは、他のEOSデジタルと照らし合わせると不親切です。
5. まとめ
EOS-1D X mark II登場後もなお現行品としてラインナップにしぶとく残っていたことは事実です。市場動向からもいつかこの日が来るのは自明だったでしょう。しかし告知のページには“本商品をご使用いただくお客さまへのサービス・サポート向上を目的として特別に5年延長するような表現をしています。しかしその延長された日も、今日から数えると7年より少し先とはいえ10年ではないため、残念ながら一体どのような“サービス・サポート向上”を念頭に置いているのかは分かりません。
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