2013年10月10日木曜日

Otus 1,4/55 ("Apo Distagon 1,4/55")

カールツァイスから55mmのF1.4化け物レンズが発売されそうだという話は既に書きましたが、データシートなどが公表されていたので覚え書き

http://lenses.zeiss.com/camera-lenses/en_de/camera_lenses/otus/otus1455.html
http://lenses.zeiss.com/content/dam/Photography/new/pdf/en/downloadcenter/datasheets_otus/otus_1455.pdf

それにしても55mmでApo-Distagonはすごい。ちょっと狂気じみていると言って良いと思います。 MTF曲線が恐ろしいことになっています。特筆すべきはDistagonなのに歪曲収差が少ないこと。Planar 1,4/50より良い値を出しています。

10群12枚のレンズの中で6枚は異常部分分散比を有するガラス、最後尾の一枚は非球面を有するガラス(両面非球面)という超豪華仕様のよう。

軸上色収差を取り除き、歪曲も抑え、像面湾曲は多少ありそうですが、何もかも妥協しない設計のようです。

価格と質量にも妥協がないようで、質量は970 g か 1030 g というすごい数値です。価格は4000 USD程度とのこと。

作例はこちら(Flickr)に掲載されています。

http://www.flickr.com/photos/carlzeisslenses/sets/72157635236491881/


これまでのZeissレンズは気合いを入れれば2本くらい買うことが出来ました。特に初期のレンズ(Distagon 25, Distagon 35, Planar 50, Planar 85)は10万円以内だったので良かったものの、Otus 1,4/55は40万円程度になるとのことで、数が捌けずにボツにならないことを願います。

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