2023年1月1日日曜日

只見線とゲートボール体験

信じられますか?遊びに行った先でゲートボールに誘われて一緒に遊んで、列車が来たときにゲートボールの様子を撮らせてもらいました。

秋のある日、私はまた会津を訪れていました。天気はそんなに冴えず、典型的な会津の秋です。せっかくの臨時列車を撮るアテもなくふらふらとしていると、地元民が集まってくるではありませんか!

その中で一番親しみやすそうな人に、まずは声を掛けてみます。こういうときはグループの中で誰に声を掛けるかがその後の展開を大きく左右するので 、「誰に」声をかけるかを非常に慎重に選択すべきです。選択は重要です。

声を掛けてみると、2時間ほどゲートボールの練習をするということですが、この2時間のウインドウで臨時列車と定期列車が1つずつ来ます。せっかくなので列車と一緒に撮って良いかと聞くと快諾。まずは臨時列車が来るのを待ちます。ただし列車の時間はよく分からない(理詰めで何時「までに」は分かっても、具体的な時刻は不明)中でひたすら待ちます。ゲートボールの進展も見守りますが如何せんルールが分からないので眺めるばかり。

遙か彼方から警笛が聞こえ、臨時列車がやってきました。動画もセットして彼らのゲートボールを眺めつつ列車を見送ります。

次の定期列車は分単位でいつやってくるか分かってるので狙い澄まして待ち構えるつもりでした。まだ60分近くあり、ゲートボールは休憩に入ったようなので、さきほど無事に撮影できたと伝えます。すると驚くべきことに、ゲートボールへの参加を要請してきたではありませんか!信じられますか?見ず知らずの人をゲートボールのチームメンバーとして誘うことが。私の返事はもちろんYESです。断ることは絶対にできません。ただし列車が来るときに撮るから一瞬だけ抜けることを伝えます。

ルールすら知らなかった私ですが、まずプレーヤー全員がゲート#1 を通すことを聞きます。またボールを当てれば、もう1ショット打てることも聞きます。でも全体の戦略についてはまったく分かりません。指示役を探してどのように打てばいいか聞きます。ショットは、最初こそ苦労しましたが、慣れてくれば割と的確で意外に面白いものでした。しかし全体の戦略については依然よく分からないままでした。

ともかくプレーを続けるうちに列車が来る5分前になりました。カメラを取り出します。撮影の準備に入りました。彼らがフィールドに散らばって列車を見送る様子を撮ろうと必死に考えます:ゲートボール場から撮るべきか、少し上から俯瞰した様子を撮るべきか。俯瞰するようにしました。

列車はワンマン運転だったので、駅で乗客の乗降に時間を要していました。きっと私を見ていた人たちは奇妙な感覚に襲われたでしょう。ゲートボールをしている若者が、この時点でよく分からない状況ですが、さらに一生懸命に走ってカメラを構えています。旅行者からすれば「彼は地元民かもしれない、それにしてもなぜゲートボールを一緒にするのか?いやもしかしたら旅行者か、地元民に馴染みすぎているとしか言えないものの、いずれにしろこんなに若いゲートボールerはいないはず」と考えたはずです。ともかく私はすっかりと地元民になじんでいました。

無事に写真が撮れた後で、私は近隣にある地元の商店を訪れてゲートボールの経験を共有しました。店主は「一緒にいたのが誰か」をそれは大層興味深そうに真剣に考えてくれます。私はまたしても地元民に馴染んでいたのでした。ユニークな体験でした。写真は必ず写っている人たちに手渡すべきです。どのように渡すかを検討しています。もしかしたら件の地元の商店が良いルートになるかもしれません。

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