HHKBが実用に影響がない範囲で壊れた

買ったのは2013年の末なので6年とちょっと。今思えばちょうど5年を過ぎた頃に、どうもEnterキーがぐらつくことに気づきました。具体的にはキーの右半分を押すとキーが右に沈みながら押下されてしまいます。

最初はただのがたつきかと思ったのですが、傾く量が「ちょっとしたがたつき」で説明できる量を超えていたので開けてみてみました。

このEnterを始め左Shiftなど横方向に長いキーではステンレスと思われる棒でキー全体を支えていて、これでキーの端を押してもキー全体が傾くことなくほぼ垂直に押下される設計です。このステンレス棒が暴れないようにプラスチックの爪が左右にあり、ステンレス棒を噛むようにして支える構造となっています。ところがこのプラスチックの爪の一方が、まあこれは長く使っている間には激しくEnterキーを叩くこともあって、折れてしまっていました。このためキーの右半分を押下すると爪がないためステンレス棒が所定の位置からずれてしまい、このズレがキーの傾きを許容していたのです。

開けて組んでみたところ、以前より状況が悪化して、具体的には左半分を押下してもキーが傾いて耳障りな雑音を出すようになってしまいました。万事休すかと思いましたが、余っていた粘性の高いリップクリームをかっぽじってステンレス棒の周囲にやや厚めに塗布したところ、これがうまくステンレス棒を所定の位置に保ってくれるようになって、左半分を押下した際のキーの傾きは無事に解決。さらに耳障りな雑音も同時に消えてくれました。

HHKBのBT（現行品ではなく初代です）はType-Sではなくて割とタイピング音がうるさいのですが、もしかしたらキーの微妙な隙間にリップクリームなどを薄く塗ってあげるとかみ合わせが良くなって高周波数の雑音が少し抑えられるかもしれません。スペースバーはずいぶん前からうるさいのが気になっていて、Enterキーなども含めて静音化には興味があるのでそのうちなにか薄く塗ってタイピング音が少し静かになるかどうか試してみたいですね。

【追記】
HHKBのBTのスペースバーとEnterキーがあまりにやかましかったので、部品同士が擦れる箇所に粘性の高いものを塗りました。高周波で耳障りなカチャカチャ音が低減されるようになったのですが、ちょっと塗った量が多すぎたのかタッチ感が思った以上にしっとり＋重い感じになっています。タッチ感に関してはしばらく使い込んでいくとなじんで余分は押し出されていくことを期待します。音に関しては期待通りでバチバチうるさい音が出ないようになりました✌